・アーティスト / アルバムタイトル
Jan Gunnar Hoff / Living

・購入元
HDtracks

・スペック&コーデック
352.8kHz/24bit FLAC

・音源情報(ダウンロードした時点)
WS000393
WS000394

・アルバムアート
1600×1600の画像が最初から埋め込み

・その他諸々
HDtracksからの宣伝メールに「352.8kHz/24bitはじめました」とあったので、オーディオ的な興味本位で購入。DSDはさておき、私が保有する最高スペックの音源となる。
LINN DSは192kHz/24bitまでの対応なので、LUMIN A1を導入したことで味わえる世界である。(他にも対応するプレーヤーはあるかな?)
音源には非常に高品質なブックレットがPDFで付属する。素晴らしい。
あと、352.8kHz/24bitというスペックの関係で、猛烈に重い。
FLACで落としてもこの重さである。
WS000392

・音質所感
私は実体の伴わない盲目的なハイレゾ礼賛など糞喰らえと思ってはいるが、理論的なハイレゾの可能性は否定していない。むしろ、本当に高音質になる可能性があるなら、追求されていって然るべきだと思う。
で、この音源。
たまげた。
今まで、私が実際に購入し、自らの環境で実際に聴いた数少ないハイレゾ音源の中で、音質的に最も優れた音源は「Helge Lien Trio / Natsukashii」だったのだが、それよりも明らかに素晴らしい音を聴かせる。
限りない高S/N。稠密にして清廉。解放感に満ち溢れ、彫は深く、深く、研ぎ澄まされていながら、輪郭を強調されているような印象はない。ひたすらに豊潤な情報量と空気感でもって、瞭然たる音の姿を描き出している。192kHz/24bitからさらに一皮剥けた感。
表現として適切かどうかは分からないが、映像におけるHDと4Kの差のようなものを感じる。どちらかと言えば色調・輪郭加工やフィルターワーク等、ある種の“画作り”によって高画質を実現しようとしていた感のあるHDに対し、純然たる情報量によって、策を弄さずとも圧倒的な高画質を叩き付けてくる4K。そんな違いを感じる。
352.8kHz/24bitというスペック。PCM384kHz/32bitやDSD11.2MHzなど、スペックだけを追求して暴走する姿勢はオーディオ業界にとって望ましいものだとは思わないが、現にこうして素晴らしい音源が出てくる以上、やはりスペックの追求は高音質の可能性という点で意味があるのだろう。



【ハイレゾ音源備忘録】 目次