0.1の壁

 23キロの黒い箱。

20160328サブウーファー00

 設置はブビンガ・ラックのベースをボードとして使い、アルミ合金製インシュレーターで四点支持。
 三点支持か四点支持かで迷ったが、ウーファーユニットが背面対向配置という本機の性格上、三点支持だと色々とバランスが崩れるような……そんな気がして四点支持。
 TD316SWMK2はウーファー径16センチと、サブウーファーとしてはかなり小さい。とはいえ、2発合わせれば雑な計算で22センチそこそこに相当し、Sapphireの20センチウーファーよりは大きいということになる。

システム俯瞰図数値入り20160325

 置き場所は事前の無駄に時間をかけまくった検討の結果、向かって左側、SapphireとGTラックの間に収まった。片方のユニットに対してGTラックが壁のように立ち塞がるのが気になるが、これ以上の場所が思い付かない。普通の一発ウーファーならこんなことを考えずに済むのだが、致し方なし。とにかく、壁の近くに置くよりはマシだと思いたい。
 詳細な数値は【システムまとめ】を参照。


 ことサブウーファーに関しては自宅試聴ができるはずもなく、候補の絞り込みはだいたい勘。
 低音の量より質、DynaudioとNmodeのスピードを阻害しないサブウーファーということを考えると、選択肢はあまり多くなかった。先立つものもね……
 それにしても、想像以上にサブウーファーの情報が少なくて困ってしまった。

 ちなみに、SC-LX85で自動音場補正をかけると、私の再生環境ではサラウンドバックも含めてすべてのスピーカーがLarge判定。そもそもの時点で、本来再生すべき帯域をサブウーファーに投げなければいけないようなシステムではない。サブウーファーは真にLFEのみを担当することになる。
 AVアンプの設定で、サブウーファーがない場合はLFEがフロントに割り当てられるため、一応今まででも「LFEが出ていない」ということはなかった。そこにサブウーファーを加えてLFEを専門に担当させることで、はたして映像音響はどのように変化するのか。

 論より体験、とにかく聴くのが一番だ。

 まずいくつかのタイトルで試した結果、明確な効果を感じるためにはサブウーファーのボリュームを七割まで上げる必要があった。
 (ピュア)オーディオをやっている身からすれば、アンプのボリュームが五割を越えるなんてことは限りなく稀。七割というのはどう考えても尋常ではない。
 しかし、私のいつもの音量で、なおかつSapphireが担当していた時以上に意味ある低音を再生するには、そこまでボリュームを上げる必要があったことは事実。

 そして幸いなことに、TD316SWMK2はそんな条件でもへこたれることがなかった。
 それだけでも大したもんだ。

 あとは片っ端から聴いていくのみ。

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