画質:8 音質:10
映像はAVCで基本ハイビットレート収録。
音声はドルビーTRUEHDの24bit。ビットレートはSPEに比べると高め。
画質について。
あんまり物を知らん分際でこんなことを言うのはアレですけど、“現代のロシアを思わせる”画作りです。
なんとも古臭い薄汚れた画だと思ったら、次のカットでは近作に相応しい解像感と清廉さを見せてきたり。新しく洗練された要素と古びて胡散臭い要素がきっちりと分けられているのではなく、密接にごちゃごちゃと交じり合って非常に混沌とした画を構成しています。
その辺り、旧態然とした要素とプーチン以来の新たな潮流を包含するロシアの混沌とした状況を思いました。実際どんなもんかなんか知りませんけどね。
古くさ画質の場面ではそれこそ80年代の映画のようで、近作という評価基準から言えばなんじゃこりゃと思いますが、それはそれで意図されたもんでしょうし、なかなかいい味を出しています。
音質について。
どちらかといえばという次元ではなく、BGMよりも効果音に非常に力が入れられています。
その効果音も決して音数が多いわけではないのですが、一つ一つの音の存在感が非常に大きく、また生々しい。これはあくまで個人的な感想ですけど、ドルビーTRUEHD収録のソフトは効果音、特に細かいものが素晴らしく(U571、バイオ3等)、またDTS-HDMA収録のソフトは大破壊時の効果音やBGMが素晴らしくなる傾向(インデペンデンスデイ、アイ,ロボット等)があるように思います。
そうそう、このソフトはFOXのソフトのくせにドルビーTRUEHD収録なんですよね。今後のソフトを見る限りでは相変わらずDTS-HDMAを採用してるんで、どうもナイト&デイウォッチが特殊な例のようです。
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第64回『NIGHT WATCH』
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