画質:8
音質:12
映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch
○画質
100インチの鑑賞に耐え得る十分な情報量と、フィルムならではの滑らかさが同居する美しい画。やはり90年代以降のフィルム映画の画質は素晴らしい。
カリカリの解像感志向ではなくむしろソフトフォーカス気味なシーンも多いが、カメラが人物に寄れば即座に豊富な情報量が現れるため、むしろ映像にメリハリが付いているともいえる。
映像圧縮に伴う弊害はほぼ暗部。闇は柔らかく、かつ美しく沈む。しとやかなフィルムグレイン、彩度を抑えた色調も相まって、重厚な映像が盤石の安定感で実現されている。
○見どころ
夜景
ナタリー
○音質
隅々まで気配りが行き届いた繊細な音を聴かせる。細かな音を丹念に積み重ねていくことで構築された繊細な音響は、劇伴がなくとも、時として派手なドンパチ以上に饒舌に物語を演出する。
要所要所で底知れない威力の片鱗を見せる本作の音は、物語中盤の銃撃戦においてついに爆発する。実際の銃撃音で構築された緻密かつ容赦のない音響は、他のシューテムアップ映画と比べると映画的な作為・演出には乏しいが、それだけに恐怖を覚えるほどの迫真さをもって繰り広げられる。長い尾を引いた最後の銃声が消えた時、見る側も浅い呼吸しかできたいなかったことに気付くほどに。
○聴きどころ
白昼の銃撃戦
○総評
色んな作品にリスペクトされている傑作中の傑作。
BDとしてのクオリティも申し分なく、フィルムならではの高画質と、映画史に残る銃撃戦をこれ以上ない音で楽しめる。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響(センターレス6.0ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
【BDレビュー】総まとめ
【BDレビュー】第298回『ヒート』
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