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【BDレビュー】 第133回『平成ガメラ三部作』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

どいつもこいつもレギオンレギオン言いやがって!

おれはイリスが好きなんだよ!!



映像はAVC、音声はドルビーTRUEHDの16bit。
この仕様は三部作で共通。


『ガメラ 大怪獣空中決戦』
画質:5 音質:2

『ガメラ2 レギオン襲来』
画質:6 音質:3

『ガメラ3 邪神覚醒』
画質:7 音質:5


以下、三部作について一気に述べる。
画質について。
なかなかむごたらしい画質。
フィルムライクだ、フィルムグレインだと言えば響きはいい、場合もあるが、これじゃ単なるノイズ過多の薄汚れたボケフィルムである。三部作に渡ってカメラマン立会いのもとでHDテレシネを行ったとあるが、なぜこんな酷い画質で撮ってしまったのか。90年代後半っつったらフィルム画質円熟期で、目を見張るような高画質を実現しているソフトも一杯あるってのに。
闇は沈み切らずに浮きまくり、暗部はノイズにまみれ、絶対的な情報量が少ないくせにフィルムグレインだけは過剰。それ以前に、そもそもフォーカスそれ自体が合ってないんじゃないかと思うほどに甘い画が散見される。
レギオン、イリスと進むにつれて多少なりとも画質はよくなっていくが、やはり情報量不足、ノイズ過多、暗部ノイズといった問題は変わらず。
雲海にイリスがふわりと姿を現し、その神々しい姿を見せ付ける場面なんかも、やっぱり情報量不足とノイズまみれでいまひとつしまらない。
ちなみに合成の粗が丸見え、なんてことは映像表現の問題であって、この場合画質とは無関係である。

音質について。
破綻している。
この一言に尽きる。
どこでどう間違えばこんな音響になるのかがまるで分からない。
映像として画面で起きている事象と音響が全く噛み合わない。
端的に言えば、ダイナミックレンジが皆無に等しい。特にギャオスとレギオン。
いかなる状況下、いかなる現象下においても、日常会話、緊迫した会話、日常的な効果音、大怪獣空中決戦、超音波メス、プラズマ火球で大爆発、それらの全ての音がまるで強弱もメリハリも無く同じようなテンションで垂れ流されるだけで、まったくもって何の感動も無い。しかもBGMに至っては、目立たなくていいような場面で無闇にでしゃばったり、逆に盛り上がらなければならない場面でむしろ音がしぼむなどという支離滅裂状態。
ギャオスの超音波メスよりも、ガメラの咆哮よりも、大怪獣の乳繰り合いによる激震よりも、プラズマ火球による大爆発よりも、仙台消滅よりも、作中に生じるいかなる黙示録的現象よりも、コップが割れる音やらタクシーのエンジン音の方が耳に残る。たまげたなあ。
オーディオ的な意味での音質もあまりにも酷すぎる。声は曇り、力が無く、効果音やらBGMやら、全て遠くで白々しく鳴っているという印象しかない。「迫力」という言葉を使う機会がまるで無いのだ。
なんというかもう、そもそも音響製作というものに対してやる気ゼロだろうと言わざるを得ない。
イリスではそれなりに改善はされているが、それでも最低水準にさえ及ばないしょぼくれた出来であることに変わりは無い。
監督を含め、スタッフは何とも思わなかったのか?
結局スタッフが作っていたのは神話的骨子を持つ怪獣達が繰り広げる驚天動地の戦いなどではなく、ミニチュアの中できぐるみが暴れたりいくらか火薬が爆発したりするだけの何かだったのか。
それとも、「所詮日本はこんなもん」で片付く問題なのか?
96年にインデペンデンス・デイ、98年にプライベート・ライアン、この差は何だ、何なんだ?
音響こそ虚構を真にするものだろうに……

クソックソッ




でも、作品自体はやっぱり面白い。ほんとに素晴らしい。
どうせこれ以上よくなることなんて在り得ないわけだから、観念してBDを買いましょう。
少なくともDVDを買うよりは億倍善い。


ところで青龍とか白虎とかと戦う続編はまだですか?
もう10年も待ってるんですが。



BDレビュー総まとめ

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