過去→AKIRA→未来


画質:7 音質:15☆



映像はAVCでビットレートは20Mbps前半を中心に推移。
音声はドルビーTRUEHDの24bit、192khz収録。


画質について、まず。



また額縁仕様かよ!
何考えてんだよ!!
何度同じこと繰り返せば気が済むんだよ!!!
なんで画面全体をきちんと使わないんだよ!!!!
ほんとどうしようもねえな。
担当者は一体何を考えてんだ。




で、画質といえば、“オネアミスやパトレイバー1に毛が生えた”程度。
映像それ自体の情報量が多いのでパッと見はそれなりに高画質に見えるものの、実際にはたいしたことはない。
全編に渡って傷、汚れ、ノイズは出放題。一気に甘くなるカットが頻出。ある場面に至っては画面がガタガタに揺れる。それに加えて前述の糞額縁仕様。
’88年の作品ということもあり、フィルムにはキズやゴミがあるが、BDビデオ化にあたっては1から修復作業を行ない、可能な限り取り除いたという。武井プロデューサーは「視聴中に気になるようなノイズは無い。最新のデジタル制作のアニメと比べると違うかもしれないが、逆にフィルムの質感、粒状感を活かした映像になっている」と、仕上がりに自信を見せる。
悪いが、どう考えてもあんたの目は節穴だ。
「キズ・ゴミを可能な限り取り除いた」とか、目が腐ってるとしか思えん。
こんなことまで言って期待させておいて(それでもバンダイビジュアルだし大した期待でもなかったけど)このザマかよ。
そういう大言は最低でも眠れる森の美女と同じレベルの仕事をしてから言えよ。
……とはいえ、暗部はくっきり浮かび上がり、“今まで見えなかったものが見える”というBDの本懐はきちんと果たしてはいる。
結局のところ、バンダイビジュアルにほんの少しでも奇跡を期待したのが間違いだったというだけで、今までを考えればまあ順当な画質に落ち着いたというところか。

音質について。
SUGEEEEEEEEEEEEEEE!!!!
プライベート・ライアン以降の良く出来た映画音響が「空間を構築する」という性格なら、AKIRAの音響はまさに「空間を支配する」。
臨場感という次元ですらない。
真の意味で音がこちら側に干渉してくる。
88年のオリジナルサウンドトラックの時点でこれだけのものを作っていたのかと思うとひたすら驚愕である。
BDという器を得て初めてAKIRAの音響は真の姿に昇華した――この謳い文句は決して間違いではない。ファンの方も、そうでない方も、ただただこの官能領域を味わって欲しいと思う次第。



BDレビュー総まとめ