画質:9 音質:13
映像はAVCでビットレートは基本的に30台を推移。
音声はリニアPCMの24bit。
画質について。
総体として見れば、近作+ハイビットレートAVCらしい、非常にくっきりはっきりした画質を実現しているものの、要所要所で甘さがを顔を出す。これがマスターの品質に由来するものなのか、久しくBDから離れていたパラマウントのノウハウ不足に起因するものなのかどうかまではわからない。
荒野が何度も登場し、話の内容からしてもかなりグレインを利かせた画作りが予想されるが意外とそうはならず、非常にしっとりとした画が特徴的である。とはいうものの近作だけあって、精彩感や情報量といったものも失われておらず、全体として非常に高い次元でまとめられている。
音質について。
リニアPCM24bit収録という剛直な仕様の通り、とにかく小細工の無い直球勝負の音。
言われている通りBGMがほぼ介在していない映画で、効果音とセリフがすべて。それらは意外なほど静かに存在感を主張するが、いざ“血と暴力”が露わになる場面になると轟然とその牙を剥く。
やはり聴きどころはシリンダーぶち抜きとショットガンか。
綿密さ・緻密さに焦点を当てた音響効果に派手さはないものの、静寂からの立ち上がりなど、音の基礎体力的には間違いなく凄まじいものがある。さんざん雑誌で取り上げられるのも納得。
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第104回『ノーカントリー』
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