*

【BDレビュー】第279回『猿の惑星:新世紀(ライジング)』

BD猿の惑星新世紀
 色々とおまけつき。
 それはそうとパッケージデザイン酷過ぎない? ポスターじゃあるまいし……


画質:9
音質:9


映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch


○画質
 昨今の超高画質作品には及ばないものの、前作から順当にパワーアップしている。
 前作で少々気になったシーザー以外の猿のディティールは飛躍的に増し、迫真の映像となって結実している。冒頭に出てくる鹿と熊は流石に作り物臭さが拭い切れていないが、とにかく作品の真の主役たる猿の存在感は素晴らしい。
 情報量や解像感的に今一歩煮え切らない印象は前作と変わらず。敢えてそういう画にしていると言われればそこまでだが。

○見どころ
 冒頭の狩り
 猿


○音質
 なぜDolby Atmosで収録しなかったんだ、と思ったが、まあどうせそのうちDTS:Xバージョンが出るだろう。気長に待つべし。
 本作はTOHOシネマズ日本橋でアトモス上映を見て、その音の素晴らしさに驚愕した作品であるので、Dolby Atmos収録ではないとはいえ、BDの音にも激しく期待していた。
 期待していたのだが、それほどではなかった。映画館での音に完敗だった。私の環境は絶対的な音量はさておき、空間構築の精度なら相当なレベルにあると思っていたのだが、それもTOHOシネマズ日本橋のアトモス上映に遠く及ばなかった。Dolby Atmosが収録されていたなら、Dolby Atmosを十全に再生していたなら、もっと違う結果になったのだろうか?
 冒頭、猿の一群が狩りに向かうために木々を伝って移動するシーンがある。雨降る森の濃密な空気感の中、スクリーンという空間を超越して頭上を猿が動く音響にDolby Atmosの真価を感じ取ったのだが、残念ながら、DTS-HD Master Audio 7.1ch収録のBDではその感動を再現することはできなかった。雨の森の感覚だけなら十分に再生できていたと思うものの、移動感だけはどうしようもなかった。
 劇場でのアトモス体験と比較しなければ、特に問題なく高品質な音であることは間違いない。猿の数も鉄火の数も増え、劇伴もより勇壮かつ荒々しくなった。アクション映画としてまったく不足のない音響である。
 しかし、本作の音の真価はまだまだこんなものではないはずだ。

○聴きどころ
 冒頭の狩り
 開戦


○総評
 作品としては文句なしに、超が付くほど面白い。続く完結編が楽しみで仕方がない。
 別にDolby AtmosでもDTS:Xでも何でもいいから収録したBDを待って、いつの日か構築するであろうオブジェクトベースシアターにてリベンジしたい。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Focus200C
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52



【BDレビュー】総まとめ

スポンサーリンク


関連記事

NetAudio vol.25で記事を執筆しました

 この手のおしらせはしばらく放置していたが、これからはマメにやっていこうと思う。  と

記事を読む

【ネットワークオーディオ】 極限状況下でレスポンス最速のコントロールアプリは?

【2013年11月19日更新・追記】 2012年の初頭、iPad2でもってネットワーク

記事を読む

LUMIN T1 音質編

 まずT1。 ○再生/比較環境 LUMIN A1 LUMIN L1(HDD 2

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】コントロールアプリの検証 2014 『Kinsky』(iPad版)

 KinskyはLINN純正のコントロールアプリである。  それでいて、なぜかDSのコントロールア

記事を読む

今度こそさらば、SongBook

さらば、SongBook おかえり、SongBook  最初にさらばと言った途端So

記事を読む

【CES2016】UHD BDは飛び立てるか ハード編

 そりゃ勿論、飛び立ってほしいと死ぬほど願っている。  が、それはそれとして。

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】大植英次・ミネソタ管弦楽団 / Stravinsky: The Song Of The Nightingale, The Firebird, Rite of Spring

・アーティスト / アルバムタイトル 大植英次・ミネソタ管弦楽団 / Stravinsky

記事を読む

【ネットワークオーディオTips・実践編】 『サーバー』を用意する

 サーバーとは何か? →コチラとコチラ  今までの実践編で、『音源』/『ライブラリ』は

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】MinimServer 導入・設定・運用編

サーバーソフトの紹介 『MinimServer』 ・使用したサーバー機器 PC(Wind

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】Helge Lien Trio / Badgers And Other Beings

・アーティスト / アルバムタイトル Helge Lien Trio / Badgers

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

LUMIN A1、導入3周年 終わらない進化とMQA対応

 LUMIN Appはバージョン3から相変わらず最強だし、  iPh

【UHD BDレビュー】第18回『シン・ゴジラ』

【考察】シン・ゴジラとヤマタノオロチ、そして現代のスサノオ神話

PS3の出荷(近日)完了に寄せて

PS3本体の出荷が近日終了 - GameSpark  私のP

【Roon Ready】CHORD Poly

 CHORD Mojoに接続して使う、Roon Readyの「ポータブ

【UHD BDレビュー】第17回『オペラ座の怪人』

『オペラ座の怪人』のUHD BD 画質:9 (画質は

LUMIN is NOW Roon Ready! そしてMQAとSpotifyにも対応予定

LUMIN STREAMING SERVICES  ほんとに

【レビューまとめ】fidata HFAS1-XS20 ― 専用機であるということ

外観編 音質・サーバー編 音質・ミュージックサーバー編

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 × OPPO Sonica DAC 音質・ミュージックサーバー編

外観編 音質・サーバー編 fidataのCDトランスポート

【Roon Ready】dCSのNetwork Bridge

dCS、RoonReady対応のネットワークトランスポート「Netwo

fidataのCDトランスポート機能を使ってみた

fidata公式サイト USB接続光学ドライブにセットしたCDを

Roon 1.3 (Build 208)とTIDAL Masters

TIDAL MASTERS with MQA  RoonのB

デジファイ No.25で記事を執筆しました

DigiFi(デジファイ)No.25 3月2日(木)発売【特別付録】ハ

Raspberry Piとワンボードオーディオ・コンソーシアム

Raspberry Piで音楽再生、「ワンボードオーディオ」共通規格化

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 音質・サーバー編

外観編 音質・ミュージックサーバー編  まずは、純粋な

【ハイレゾ音源備忘録】John Mayer / Continuum

・アーティスト / アルバムタイトル John Maye

【ハイレゾ音源備忘録】John Mayer / The Search for Everything – Wave Two

・アーティスト / アルバムタイトル John Maye

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』がUHD BDでリリースされなかった……

スター・ウォーズ最新作『ローグ・ワン』4月28日にBD発売。プレミアム

「FAN AKITA」のプロジェクトが終了しました

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 外観編

fidata HFAS1-XS20 - 言の葉の穴  もっと

【菅江真澄紀行文・本編紹介】第十章「羽後に群立つ神杉の座所」

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実

→もっと見る

PAGE TOP ↑