色々とおまけつき。
それはそうとパッケージデザイン酷過ぎない? ポスターじゃあるまいし……
画質:9
音質:9
映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch
○画質
昨今の超高画質作品には及ばないものの、前作から順当にパワーアップしている。
前作で少々気になったシーザー以外の猿のディティールは飛躍的に増し、迫真の映像となって結実している。冒頭に出てくる鹿と熊は流石に作り物臭さが拭い切れていないが、とにかく作品の真の主役たる猿の存在感は素晴らしい。
情報量や解像感的に今一歩煮え切らない印象は前作と変わらず。敢えてそういう画にしていると言われればそこまでだが。
○見どころ
冒頭の狩り
猿
○音質
なぜDolby Atmosで収録しなかったんだ、と思ったが、まあどうせそのうちDTS:Xバージョンが出るだろう。気長に待つべし。
本作はTOHOシネマズ日本橋でアトモス上映を見て、その音の素晴らしさに驚愕した作品であるので、Dolby Atmos収録ではないとはいえ、BDの音にも激しく期待していた。
期待していたのだが、それほどではなかった。映画館での音に完敗だった。私の環境は絶対的な音量はさておき、空間構築の精度なら相当なレベルにあると思っていたのだが、それもTOHOシネマズ日本橋のアトモス上映に遠く及ばなかった。Dolby Atmosが収録されていたなら、Dolby Atmosを十全に再生していたなら、もっと違う結果になったのだろうか?
冒頭、猿の一群が狩りに向かうために木々を伝って移動するシーンがある。雨降る森の濃密な空気感の中、スクリーンという空間を超越して頭上を猿が動く音響にDolby Atmosの真価を感じ取ったのだが、残念ながら、DTS-HD Master Audio 7.1ch収録のBDではその感動を再現することはできなかった。雨の森の感覚だけなら十分に再生できていたと思うものの、移動感だけはどうしようもなかった。
劇場でのアトモス体験と比較しなければ、特に問題なく高品質な音であることは間違いない。猿の数も鉄火の数も増え、劇伴もより勇壮かつ荒々しくなった。アクション映画としてまったく不足のない音響である。
しかし、本作の音の真価はまだまだこんなものではないはずだ。
○聴きどころ
冒頭の狩り
開戦
○総評
作品としては文句なしに、超が付くほど面白い。続く完結編が楽しみで仕方がない。
別にDolby AtmosでもDTS:Xでも何でもいいから収録したBDを待って、いつの日か構築するであろうオブジェクトベースシアターにてリベンジしたい。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Focus200C
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
【BDレビュー】総まとめ
【BDレビュー】第279回『猿の惑星:新世紀(ライジング)』
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