画質:14
音質:12
映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch
○画質
わずかにノイジーに転ぶ場面もあったが、基本的には『アベンジャーズ』の正当進化。
瑞々しい情報量に溢れ、粒状感もほどほどの清廉潔白で健康的な画。色乗りは品良く抑えられている。画面を支配する鉄色が硬質なイメージがディティールを際立たせている。
他のヒーローと異なり、キャップは派手な特殊能力を持たない。ビームも撃たないし電撃も出さない。しかしそのぶん、人物描写やドラマに重点が置かれている。画質的にもそれが奏功し、登場人物の表情を克明に映し出す情報量を得ることとなった。
○見どころ
秘密基地の中の秘密の場所
静謐な空間に広がる“6万メートルのテープ”の存在感
○音質
アクション映画として非の打ち所のない素晴らしい音。
前述のとおり、キャップは派手な特殊能力を持たない。戦闘スタイルも必然的に普通の人間に近しくなる。となると、音に関していえばヒーロー映画と言いつつ実質的にアクション映画の音になる。そう考えた時、本作の音は求められるすべての要素をほぼ完ぺきに備えている。
銃撃のパワーも、マルチチャンネルを目いっぱい活用した空間構築も、ひとつひとつの打撃の重さも、非常に高いレベルにある。後半で登場するファルコも縦横無尽に空間を駆け巡り、音響体験に素敵な華を添える。
ひとつ惜しむらくは、クライマックスでヘルキャリアの重火器のテンションが携行火器のそれとイマイチ変わり映えしなかったこと。威力の違いを音でも炸裂させてほしかった。
○聴きどころ
長官の襲撃シーン
○総評
画質音質云々よりも、まず作品それ自体の出来が素晴らしかったということも言っておきたい。アベンジャーズ以降のマーベル映画も一通り見てきたが、私にはその中で最高に面白かった。
クオリティ的にも非常に高いレベルでまとまっており、すべてにおいて太鼓判を押せる。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PW10
Nmode X-PW1 ×3
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Focus200C
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
【BDレビュー】総まとめ
【BDレビュー】第269回『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』
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