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【ネットワークオーディオ】続・DSDを配信可能なサーバー

 こんなことを書くのは非常に大人げないとは思いつつも、信じ難いことが立て続けにあったために我慢できなくなった。
 ついでに、今までずーっと言いたかったことも言ってしまおう。



 まず。
 Net Audio vol.14、P136・137。
 LUMIN A1のレビュー記事である。
 ここに、以下のような記述がある。

>DSDを再生するためにはNASの音源管理を行うアプリ、minim serverが不可欠である。


 は?


 ネットワークオーディオに関する理解の浅さに愕然とするほかないが、とりあえず、

・そもそもMinimServerは“NASの音源管理を行うアプリ”ではない
 →あくまでマルチプラットフォームに対応したサーバーソフトである。
  なおかつ、“NASがなければDSD再生ができない”というのも誤解である。

・MinimServer以外のサーバーソフトとの組み合わせでも、LUMIN A1でDSDの再生は可能である
 →現に私の環境でJRiver Media CenterとTwonkyMediaとの組み合わせでもDSDの再生を確認している。

 他の製品のレビュー記事でどんなことが書かれようが知ったことではない。
 しかし、自分の使っている、しかも非常に気に入っている機器の価値や可能性を不当に貶められるようなことを書かれては黙っていられない。
 というより、この程度のことすら知らず、調べもせず、検証すらせずに堂々と商業誌にレビューを書くのか。信じられない。


 PCさえあれば、PCをサーバーとし、ネットワークオーディオにおけるDSD再生は実現可能である。NASが必要不可欠などということはない。
 そして、サーバーソフトの選択肢も決してMinimServerだけではない。JRiver Media CenterでもTwonkyMediaでもDSDの配信は可能である。




 次。
 Phile-webに上がった次のレビュー記事。

QNAPのNAS「HS-210」をDSD対応プレーヤー4機種と組み合わせテスト

 この中の、以下の記述。

>なお、いちおう前提として説明しておくと、「TS-119」は1ドライブモデルで、もちろんDSD配信には対応していない。


 いやいやいやいや。


 対応してるでしょ。何言ってんの。
1
 だいたいもちろんって何だ。そんなに新製品を売りたいのか。
 というよりこないだ「TwonkyMediaのバージョンアップでQNAP製品がDSD配信に対応」って書いたのはあなたでしょうが。
 それに、以前からMinimServerを使えばQNAPでも普通にDSDの配信は可能だったでしょうに。


 Net Audioにせよ、Phile-webにせよ、“ネットワークオーディオの権威”と見なされ、同時にネットワークオーディオを普及させていく立場にある人間が、無理解と不勉強をさらけ出した挙句にみずから“ネットワークオーディオの可能性を狭めている”というこのありさま。


 ネットワークオーディオにおけるこのような状況は今に始まったことではないし、むしろ昔からずっとこんな感じなのだが、端的に言って、レベルが低すぎる。


 もう一度言う。


 レベルが低すぎる。



 あーすっきりした。



【音源管理の精髄】 目次

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Comment

  1. やたろう より:

    多分、メーカーの言われたままか編集者の思い込みでは?
    まあー 自社のオールインワンでは無いからね。
    その辺が問題が有るのかもしれないね。
    メーカーも全部知っている訳ではないからぇ。

  2. 通りすがりの若者その1 より:

    ホントにレベルが低いですね。
    同感です。

    私もネットオーディオ完全マニュアルと書かれた今回のNet Audioを立ち読みしましたが、記事の内容が酷すぎましたね。
    私のネットワークオーディオはまだまだ4、5年くらいの経験しかありませんがどこが完全マニュアルなのか記事のクオリティの低さが目立つマニュアルでしたね。
    私はDSD音源を幾つか購入してますが、ネットワークプレイヤーが対応して無いですがfoobar2000を使えばDSD対応してないネットワークプレイヤーでも聴けるので特別にDSD音源を聴きたくなった時はそれを利用してます。

  3. sakakihajime より:

    >やたろうさん

    全方位的に救いがないですね、その場合。
    書く側も、書かせる側も、それを掲載してしまう側も。
    一般のユーザーよりも遥かに“機会”に恵まれている評論家だからこそ、色々調べて有益な情報を出すべきだと思うのですが。


    >通りすがりの若者その1さん

    私のネットワークオーディオ経験年数も4年そこそこですが、この手のメディアのレベルはまったくと言っていいほど上がっていないようで。
    もっとも、その辺りのレベルの低さにしびれを切らした結果がこのブログだったりするので、私にとってはよいモチベーション源だったりしますが。
    ネットワークオーディオの文脈におけるfoobar2000の活用はもっと研究したいのですが、最近はくたびれ案配でなんとも……

    • 通りすがりの若者その1 より:

      どうも。
      ネットワークオーディオにおけるfoobar2000は実に面白いと私は感じます。
      メディアサーバの拡張性での遊びゴコロ、foobar2000自体のコントローラでiPadなどではMonkeyMoteアプリがあり、Windowsしか使えないですがネットワークプレイヤーで音楽を聴くだけでなく色々と遊べます。

      ちなみに最近気付いたんですがDSD音源(dsf)のタグ編集にMp3tagが対応したみたんでついでに検証してみてください。

      • sakakihajime より:

        通りすがりの若者その1さん

        情報ありがとうございます。
        Mp3tagはネットワークオーディオ導入最初期に見切りをつけて以来、完全にノーチェックでした。
        あぁ、早くMediaMonkeyもDSDに対応しないものか……

  4. たーくん より:

    Mp3tagのDSD対応、早速試してみました。以前から使用していますが、使いやすいですよ。食わず嫌いはダメです。
    DSFファイルはID3v2.3に準じた情報でタグ情報を管理できます。FLACとは微妙に項目の引っ張ってくるところが違います。詳しくはこちらを。
    http://minimserver.com/ug-library.html
    自分は日付を年月日(YYYY-MM-DD)ですべてタグ管理しているのですが、MinimServerでDSFファイルの日付がうまく読み込んでくれなかったのですが、Mp3TagがDSFに対応してくれたのでID3v2.4 frameで更新したらうまく認識してくれました。

    • sakakihajime より:

      たーくんさん

      毎度どうもです。
      >Mp3tag
      いやーお恥ずかしい。
      なにぶん「音楽を快適に聴くこと」が第一で、手法の追求や研究が主目的ではないため、自分にとって「これだ!」という方法を見出してしまえばなかなかそこから離れられませんで。私のタグ管理はもっぱらdBpoweramp Tag EditorとMediaMonkeyによるもので、かつ直近までDSDをそもそも聴ける環境になかったということもあり、DSDに関してはまだまだ勉強不足です。
      さらに、目に見える部分の背後にある、技術仕様的な領域になると、私にとってなかなかハードルが高いのですが、今後も精進します。

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