*

【BDレビュー】第252回『ゼロ・グラビティ』

 映画館では未見。
 ちなみに見たのは2D版。
 残念ながらDLA-X30の3Dはしょぼすぎてまったく見る気がしない。
 買っているのは3Dセットなので、いずれもっとまともな3Dプロジェクターが手に入ったら3Dを試してみたい。


画質:8
音質:11


映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch


○画質
 はたしてこの映画にグレインは必要だったのか? というのが第一印象。
 宇宙の透徹した闇を想像していたら、いきなり予想外に主張するグレインが現れて少し戸惑ってしまった。割と最近『オブリビオン』という超高画質&超高S/Nな映像を見てしまったせいで、余計にそう感じてしまったのかもしれない。
 最新映画として見れば、特に解像感に優れるわけでも、情報量が豊富なわけでもない。さすがに余計なノイズの類は征服されていて顔を出すことはない。
 画質ではなく映像を見ろ、と言われれば確かにそうなのかもしれないが……

○見どころ
 地球
 無重力化の焔


○音質
 冒頭から、マルチチャンネルを最大限活用した無線音声のやり取りが行われており、音響に対する並々ならぬ熱意が聴き取れる。
 とはいうものの、作品を通して思ったのは、宇宙空間の静寂を表現したいのか、それともいかにもサスペンス然とした緊迫感を表現したいのか、いまいちわからないということ。あるシーンではデブリが構造物に激突しても完全無音なのに、またあるシーンでは派手に音が乱舞する。別にそれはそれで構わないが、音のあるなしに演出上の一貫性が欠けていたように思う。もっとも、音が鳴るシーンそのものについては、大回転するカメラワークに負けない恐るべき空間移動を体感させてくれる素晴らしい出来である。
 後半になるにしたがって無音のシーンは減り、虚空に主人公の心境を炸裂させるかのごとく音が鳴り始める。音のテンションは映像のテンションとともに果てしなく上昇を続け、業火と爆炎を纏ってついに落着する。
 ダイナミックレンジは広大で、マルチチャンネルの活用も見事の一言。Dolby Atmosが家庭用AVアンプに搭載された日には、きっと新装版のソフトが出ることだろう。

○聴きどころ
 ISS内での火事
 大気圏突入

○総評
 黎明期にろくでもないレベルのものばかり見せられたというのもあるが、個人的に、3Dにはまったく興味がない。最近の機器はどうなっているのだろう。ただ、2Dで見ている以上、この作品の真価を体感したとは言えない気もする。
 本作品は特に映像面がクローズアップされているが、同様に音にも注目してほしい。
 真価を発揮するのは、Dolby Atmosが家庭用にまで降りてきた時かな。


○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PW10
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Focus200C
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52



【BDレビュー】総まとめ

スポンサーリンク


関連記事

2015年の心残りその1 ESOTERIC N-05はどうなった?

【TIAS】エソテリック、ネットワークプレーヤー「N-05」参考出展。予価55万円で12月発売 -

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第197回『レジェンド・オブ・メキシコ』

デスペラードの続編というよりはある種のリメイクのような気が…… 画質:8 音質:9

記事を読む

コンテンツに貴賎なし

 画質が良かろうが悪かろうが、音質が良かろうが悪かろうが、どんな機材や環境で再生・鑑賞しようが、作品

記事を読む

【音源管理の精髄】DSDIFFからDSFへの変換

 DSDのファイルには大きくDSDIFFとDSFがある。WSDというのもあるが、一般ユーザーにとって

記事を読む

オーディオ業界が本気でハイレゾを普及させるために必要なこと

 それなりに真面目に考えてみる。  商売云々を度外視した理想論であることは承知している。  あく

記事を読む

PCオーディオはもっと自由になれる

ネットワークオーディオの本質 『ネットワークオーディオ』とは何か  ネットワークオー

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第198回『マチェーテ』

画質:9 音質:8 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit いよいよもってSP

記事を読む

DELA N1Z サーバーソフト編

 みんな知ってのとおり、DELAの中身はみんな大好き(?)TwonkyServerである。  中身

記事を読む

【おしらせ】春のヘッドホン祭2015に参加します

フジヤエービック 春のヘッドホン祭り2015 新製品発表会 日時:5/17(日) 14:00~

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第97回『ダークシティ』 北米盤

※日本盤は買ってはいけない。画も音も劣化した挙句ディレクターズカット版ではない※ 画質

記事を読む

スポンサーリンク

Comment

  1. saksin より:

    最後の、主人公が立ち上がるカットが70mmフィルム撮影らしいので、本編のグレインはそのための(35mm風なのかやり過ぎな)加工なんだと思います。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【レビュー】Nmode X-DP10 音質編

外観編 設定(主にJPLAY)・運用編 ・再生環境

Roon 1.3 (Build 216)、PCM 768kHz・DSD512

Roon 1.3 (Build 216) Is Live! - Roo

【レビュー】Nmode X-DP10 設定(主にJPLAY)・運用編

Nmode X-DP10 外観編  ドライバをインストールし

【レビュー】Nmode X-DP10 外観編

Nmode X-DP10 続・Nmode- X-DP10

【祝】『マインド・ゲーム』BD化!

『マインド・ゲーム』Blu-rayプロジェクト - STUDIO4℃F

【菅江真澄紀行文】試作品が出来上がりました

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実

【BDレビュー】第342回『マックス・ペイン』

画質:9 音質:12 (評価の詳細についてはこの記事を参照)

Asset UPnP Release 6

サーバーソフトの紹介 『Asset UPnP』 Asset UP

続・Nmode X-DP10

新製品発売のお知らせ - Nmodeの部屋 発売日は2017年4

LUMIN A1、導入3周年 終わらない進化とMQA対応

 LUMIN Appはバージョン3から相変わらず最強だし、  iPh

【UHD BDレビュー】第18回『シン・ゴジラ』

【考察】シン・ゴジラとヤマタノオロチ、そして現代のスサノオ神話

PS3の出荷(近日)完了に寄せて

PS3本体の出荷が近日終了 - GameSpark  私のP

【Roon Ready】CHORD Poly

 CHORD Mojoに接続して使う、Roon Readyの「ポータブ

【UHD BDレビュー】第17回『オペラ座の怪人』

『オペラ座の怪人』のUHD BD 画質:9 (画質は

LUMIN is NOW Roon Ready! そしてMQAとSpotifyにも対応予定

LUMIN STREAMING SERVICES  ほんとに

【レビューまとめ】fidata HFAS1-XS20 ― 専用機であるということ

外観編 音質・サーバー編 音質・ミュージックサーバー編

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 × OPPO Sonica DAC 音質・ミュージックサーバー編

外観編 音質・サーバー編 fidataのCDトランスポート

【Roon Ready】dCSのNetwork Bridge

dCS、RoonReady対応のネットワークトランスポート「Netwo

fidataのCDトランスポート機能を使ってみた

fidata公式サイト USB接続光学ドライブにセットしたCDを

Roon 1.3 (Build 208)とTIDAL Masters

TIDAL MASTERS with MQA  RoonのB

→もっと見る

PAGE TOP ↑