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『アニソンオーディオ』を買ってみた

公開日: : 最終更新日:2014/02/17 オーディオ・ビジュアル全般, ハイレゾ音源, 雑記

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 しかし、こんな企画がきちんと通るようになったとはたまげたなぁ……
 まぁ、ハイレゾ音源のランキングでさえこんな有様だから、なるべくしてなったという感じだろうか。色んな意味で地盤沈下の激しい業界だなホント。

 この雑誌では、

「アニソンは一般的にアニメ作品に用いられた楽曲という定義であるが、本誌ではアニメタイアップ、サウンドトラックであることはもちろん、アニメに関わる声優諸氏の単独名義作品、さらにアニメの世界と密接に結びついているゲーム音楽においても広義にアニソンと捉えることにする」

 とある。
 個人的には特撮ソングも入れてもらいたいところが、こんなもんだろう。

 内容は申し訳程度のオーディオ講座を所々に挟みつつ、基本的にはインタビューと音源紹介に終始している。

「アニソンって実はすごいこだわりを持って作られていて、それを聴くためのオーディオ機材にこだわればもっともっと楽しいぞ!」

 ということを伝えるのが本誌の本懐だろうし、その姿勢はオーディオ業界の裾野を広げるうえで必要不可欠なことだ。
 その一方で、個人的に以下の点が気になった。


・紙面にほとんどスピーカーが登場しない
・「アニソン」だけで、「アニメを見る際の音」はまったく問題にされない
とりあえず挿せば鳴るイヤホンやヘッドホンとは違って、アンプだのケーブルだのが別途必要なスピーカーは確かにハードルが高い。それは確かだが、紙面におけるスピーカーの存在は完全にオマケ状態。インタビューでも「スピーカーでも聴いてほしい」と言っているんだし、高品位なヘッドホンを紹介するのも結構だけど、後々スピーカーへ興味を持ってもらうような導線ももっとしっかり作るべきではなかったか。アニソンの前にアニメそのものを「見る」という行為がある以上、ホームシアターへの展開も含めて、ものすごく可能性のある市場が広がっていると思うんだが。もったいない。

・「萌え」に偏りすぎ
わざわざアニソンの定義にゲームを含めたのは、要はエロゲギャルゲの音源も扱いたかったから、とでも言わんばかりの選曲。
もう「アニソンオーディオ」じゃなくて「萌えオタオーディオ」にタイトルを替えたほうがいいんじゃないのか。
ある意味潔いと言えば潔いが……



 なんだかんだ言って、ここ最近買ったオーディオ雑誌(というくくりでいいのか)の中では一番楽しめたのも確か。
 ということで「アニソンオーディオ」の次は「アニメシアター」だな。
 誰か企画しないかな。



 ちなみに付属の音源はこんな感じ。

 まずWAV。
WS000210
WS000211

 ……

 次にDSD。
WS000212
WS000213

 あのさぁ……



 そして本誌の「リファレンス・アニソン10選」という記事に便乗してみた。

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Comment

  1. バースト より:

    このアニソンオーディオ監修の岩井喬氏は金儲け主義らしく、過去に数多くの絵師さんと揉めた経緯があるようで過去にPhilewebなどで印税の記事がありましたがその事で絵師さんたちとトラブったと聞いてます。現在その記事は消えてます。
    私は何となく購入しましたがこの雑誌の内容もあまりいい印象ではなかったですね^^;
    エロゲー会社のレーベルを持ち上げていますし、彼はアコリバの工作員ですがあまりにもアコリバをヨイショしすぎだと思いました。
    こういう悪い人物だと分かっていながら購入した私も私ですがw

    • sakakihajime より:

      バーストさん

      岩井喬氏の云々はよくわかりませんが、

      ・まったく自重しないアコリバ押し
      ・あまりにも露骨なビクター押し
      ・萌えオタに媚びただけのオーディオ的にはふざけているとしか思えないレファレンス(音源・機材含めて)
      ・「そもそも大半の“アニソン”は絶対的音質において著しく劣悪」という現実を伝えていない

      という、「オーディオ」の雑誌としては色々と問題点があるのは確かだと思います。
      はたしてこの雑誌を読んでオーディオに目覚める人がいるのか、疑問です。

      とはいうものの、最近のオーディオ雑誌の中では一番楽しめました。

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