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【レビュー】Black Ravioli BR.Pad / BR.Base 設置編→音質編

【2018/02/06初出の設置編に音質編を追加】



 Black Ravioli/ブラックラビオリというと、袋めいた形状の謎のインシュレーターというイメージしかなかったのだが、縁あって製品を試してみることになった。そして袋めいた製品は終わっていた。


 今回試してみるのはBR.PadとBR.Base。


 BR.Padは同社製品のエントリーモデルで、パッと見ではゴム系素材のインシュレーターに見える。実際には「金属」「ポリマー」「高弾性率の強化材」なのだそうだ。
 黄色いシートはいかにも剥がすと粘着しそうだが怖くて触っていない。


 BR.Baseは薄い金属と謎素材が貼り合わされた構造。
 ベースにはBR.Padがくっついている。



 試用に際して、SFORZATO DSP-Doradoの本体と電源の上下を入れ替えた。
 仕事柄(?)頻繁にケーブルやら何やらで手を加えることになるプレーヤーがラック下段にあるのは……めんどくさすぎた……


 BR.Padはfidata HFAS1-XS20に、BR.BaseはDSP-Doradoに使用。
 BR.Padは四点支持としたが、幸いにしてガタは出なかった。ガタを出さないのが肝要なのだそうだ。



 設置直後の音の変化としては、まず「静かになった」ことが印象的。
 低音は量感が増しつつ輪郭も明瞭になった。音から刺々しさが取れる一方で、ゴムっぽい質感から連想される高域の減衰は特に感じられなかった。


 設置から一週間ほどで効果が最大に発揮される(製品が馴染む)とのことなので、あとはしばらく様子見である。
 はたして一週間後に設置前の音を覚えているかどうかは限りなく謎だが、その時になって「なんだか妙にいい音だな」と思えれば、きっとそれが効いたということなのだろう。

 一週間後はどうなるか。



【ここから2018/02/18追記】



 設置から一週間。
 最大限効果が発揮されたはずの状態で聴いていたが、「なんだか妙にいい音だな」と思うことはなかった。もっとも、素の状態で常に「いい音だなあ!」と自分のシステムに対して思っているので、それはそれで別におかしくはない。

 問題なのはむしろ「外した後」の変化である。
 BR.PadとBR.Baseを使っていた状態からの落差が大きければ大きいほど、ブラックラビオリ製品の効果が大きかったとわかる。


 おっかなびっくり外すと……

 ……

 ……おや、低音が……?


 というわけで、私の環境化ではブラックラビオリ製品は低音の改善に効果を発揮したようだ。

 インシュレーターやボードは得てして「不要な振動を排除して音をすっきり明瞭にする」ものだという印象を持っている。結果的に低音は何もない状態に比べれば量的には減る方向になる。
 一方、ブラックラビオリの製品は「すっきり明瞭」という効果もありつつ、低音はむしろ増えた。それでいて輪郭もぼやけていない。製品の構造や設置方法から考えれば、使用した機器の「踏ん張りが利いている」とでも言えばいいのだろうか。元々の設置状況がいまいちなほど大きな効果を発揮する、そんな気がする。

 BR.Padはある程度のサイズのおかげで設置の安定感があり、なおかつ接触面を上下ともに傷付ける心配がないので、例えばデスクトップに置くブックシェルフスピーカーなんかに使えば効果覿面ではなかろうか。


 残念ながら私にはBR.Padを必要数導入したりBR.Baseを主要機器に敷くような余裕はない。導入できる人は幸いだ。
 なにやらアクセサリーを試すたびに「導入できる人は幸いだ」と言っている気もしないではないが、実際その通りなのだから仕方がない。



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