画質:7
音質:7
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch


○画質
 今どきの映画の普通の画。
 陰鬱な物語を反映してか、透明感に乏しく常に澱んだ空気感が漂う。登場人物の相貌には不穏さと不気味さが浮かび上がり、画面から受ける不健康な印象はそれだけならば画作りとして立派なものだが、あいにく絶対的な情報量が足りないせいでノイジーに転んでしまっている。
 目を奪われるような美しい被写体もなければ豊富な情報量でもって画に緊迫感が与えられることもないので、画質的には全体として低調である。

○見どころ
 ジョニー・デップの生え際


○音質
 サラウンド感は皆無。これは淡々と進む作劇の都合上致し方ない。
 しかし会話劇として見ても、ダイアローグに魅力がほとんど感じられないというのは悲しい。ベネディクト・カンバーバッチという凄まじい声の持ち主を主要人物に擁しているというのに、『イミテーション・ゲーム』で聴けたような迫真の表情はどこにもない。
 音楽的に盛り上がる場面もほとんどなく、どこまでも淡々としている。
 稀に響く銃声には妙な存在感と威力がある辺り、余計にそれ以外の音の存在感の弱さが残念に思えた。

○聴きどころ
 特になし


○総評
 作品が好きな人は買えばいい。
 ただしAV的に云々するソフトではない。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響(センターレス6.1ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
ECLIPSE TD316SWMK2



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