なんだこのクソくだらない映画は……たまげたなぁ……(褒め言葉


画質:9 音質:9


映像はAVC、音声はDTS-HDMAの16bit

画質について。
冒頭、朝日の当たるダイナー。解像感ばっちり、情報量ばっちり、情報量しっかりのおかげで粒状感極小、色味もこってりと、なんだか初期のよく出来たデジタル撮影のような画。94年という制作年を考えると勿論フィルム撮影なのだろうが、それだけ画質的に上出来ということでもある。人物のアップ時のえぐり込むようなディティール描写はフィルムならではで、明暗のダイナミックレンジも広いため非常に鮮烈な印象を残す。ティム・ロスのひげ面が異様なほど克明である。
そして夜の道路や薄暗がりになると、やはりフィルムですねと言いたくなる柔らかい空気感が出てくるあたり、一粒で二度おいしいソフトとも言える。もちろん、柔らかさはあっても甘くなるような低レベルなものではない。
ちなみに若いユマ・サーマンが美しいフィルムである。
見どころ:
朝のダイナー
首のない死体のくだり

音質について。
基本的にはドラマ志向、ダイアローグを大事にした音作り。声の質感はなかなかによく、声の奥に唇や舌の動きも感じさせられるレベルにある。
時折響く銃声もシンプルながら腹に響くダイナミクスを持ち、作品全体にメリハリをつけている。
要所要所で挿入される歌ものも、フロント3本を中心にした厚みがありつつ小気味いい音を聴かせる。
BGMのミックスも絡みもよく、声の高い質感もあいまって、派手さは無いもののかなりレベルの高い音となっている。
ちなみにどうでもいい話だが、ツイストするジョン・トラボルタがヘアスプレーの踊り狂うふとっちょママとかぶってしまい何とも言えない気分になってしまった。
聴きどころ:
エゼキエル書25章17節
ユマ・サーマンの妙に若い声



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