画質:9 音質:8


映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit

画質について。
ワーナーのソフトなのに、SPEのような隙のない画作りでまず関心。
あのワーナーもついにここまできたか……と感慨深い。
見事な透明感、十分な情報量、深い色彩(ここ重要)。
色彩は“濃厚”でも“鮮やか”でもないが、深い。一目でわかる毒々しさや、邪悪さを感じるソレではなく、あくまで“向こうからも見つめ返されている”的な深さがある。日の当たるローマ市内の風景はあくまで温かく健康的で、かえってエクソシズムに付きまとう深淵が引き立つ。
十分な情報量を備えつつも、解像感を突き詰めてディティールを浮かびたたせるような画にはなっていない。むしろ全体的にはソフトフォーカス気味であり、戦術の色彩と合わせ、日常と紙一重で交錯する異質な領域の存在を否が応でも想起させる、なんともいやらしい画である。
見どころ:
顔芸

音質について。
ちょっと斬新なお話の展開に比べると、音響的には物凄くオーソドックスなホラー映画然とした作りになっている。
おどろおどろしいシーンになると、うめき声のようなうなり声のような声に四方八方から覆われ、BGMもじわじわと中心に向かって包囲するイメージとなる。憑かれると声が変わりエフェクトが変わるのもお約束と言えばお約束。しかしエネルギー的な盛り上がりには少々欠ける印象。
大した独創性は持ち合わせていないが、きちんとマルチチャンネルを生かした音作りであり、手堅く楽しめる。
聴きどころ:
カエル
エクソシズム



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