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【BDレビュー】第311回『ビッグ・アイズ』

画質:11
音質:11
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:AVC
音声:ドルビーTRUEHD 5.1ch advanced 96k upsampling


○画質
 ポップでキッチュで明るくカラフル、これだけ暗さのない画は久々である。カラフルといっても現実の記憶色とも異なる非現実的な芳香が漂うカラフルさであり、物語における「虚構」の存在感に一枚噛んでいるようだ。
 多くのシーンで潤沢な光量をもって人物も舞台も生き生きと映し出され、むむむ暗部の情報量が……なんてことを気にする必要があまりない。暗がりのシーンにおいても様々な色彩が美しく息づいている。オープニングの映像からして、本作の主役は絵画そのものだとも言える。でもって、その絵のディテールを丹念に映し出すだけの情報量が全編通じて維持される。
 白眉はラストの法廷場面。解像感も情報量も最高潮で、柔らかく透明な空気感さえ備えている。これは最も素晴らしい種類のフィルムの画だなあ……と思っていたら、本作は全編デジタル撮影だそうで。いずれにせよ、良いものは良い。
 

○見どころ
 絵
 法廷


○音質
 ダイアローグも劇伴も非常に聴き応えがある。とにかく音の立ち方が半端ではなく、劇伴は時にやりすぎではと思うほど存在を主張する。完全なドラマ映画でありながら、音響的な満足度は下手なアクション映画を上回ると言っていい。
 会話劇を盛り上げるために必須の声の質感も一線を越えた素晴らしいもの。喋るのはもっぱらクリストフ・ヴァルツであり、彼の胡散臭さを大いに増幅するに足る、迫真の声を聴かせる。

○聴きどころ
 ジャズバー
 クリストフ・ヴァルツの一人芝居


○総評
 相変わらずギャガの仕事は素晴らしい。
 それはそうとこの作品を見ていて、「良いものが売れるのではない」という事実を突き付けられて物凄く沈痛な気分になってしまった……



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響(センターレス6.1ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
ECLIPSE TD316SWMK2



【BDレビュー】総まとめ

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