*

【BDレビュー】 第188回『パットン 大戦車軍団』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

画質:10 音質:6


映像はAVC、音声はDTS-HDMA・24bit

画質について。
冒頭の星条旗の素晴らしい色キレと解像感にまず感動。パットンの老獪な表情の活写とあいまって、これから始まる絢爛たる絵巻を期待させるに十分なものだった。
カメラを愛する某友人によれば、パットンは70㎜フィルム撮影の作品だそうだ。
なるほど確かに、70年代撮影の映画とは思えないような豊潤な情報量に裏打ちされた、実にしなやかな画が安定して続く。似たような70㎜フィルム作品のリマスターとしてサウンドオブミュージックが挙げられるが、そちらが情報量志向かつ積極的にグレインを出す方向だったのに対して、パットンは硬派な内容とは裏腹に、ともすればたおやかと表するほどに繊細志向の映像である。
基本的にフォックスの旧作のBD化における姿勢はなるべくグレインを取り除いてSN感を上げるという路線であり、パットンのBD化における映像志向もその路線とおおむね合致している。そんな中でパットンの画が一際輝かせているもの、それはやはり70㎜フィルムに写し取られた宝石のごとき情報量と色彩に他ならない。
どちらか一方が優れているというわけではないものの、やはり昨今のデジタル撮影の映画では絶対に見られない精巧な空気感、人物と室内における“あの”立体感、ゆっくりと移ろう風景の絶品ぶり。
私にはそこかしこで用いられる“フィルムライク”という言葉が一体どんな画を指すのかいまいち理解できないが、パットンは“善きフィルム映画の画”として激賞するに値する。
見どころ:
室内全般
「私もここにいたのだ」

音質について。
映像の素晴らしさとは対照的に、音質はどうにもパッとしない。
全体的にスピーカーの奥側にべっちょりと張り付いて平面的な音であり、なにより声に活気が無いのがあまりにも痛い。パットンのアス・キッキングな言行の数々もいまいち力を持って響かない。
戦争を扱った大作ということで、当然のように戦闘シーンもある。今見ると緊張感に欠ける戦車戦は作品における音響的ハイライトなのだが、ここでも平面的かつ奥まった印象は変わらず、サラウンドミックスもそれほど威力を発揮しているとは思えなかった。
聴きどころ:
演説



BDレビュー総まとめ

スポンサーリンク


関連記事

【BDレビュー】 第240回『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

ちょっとスポックさんスペック高すぎじゃないですかね…… 画質:11 音質:10

記事を読む

Playback Designs Syrah Server

 Roonが絡まない製品としては久々の、日本に上陸していないネットワークオーディオ関連機器をなんとな

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第17回『バイオハザード2』

真面目で高尚な映画は他の方々に丸投げして、私はひたすら御馬鹿で下品で愉快な映画。 ところで先日

記事を読む

【Munich HIGH END 2016】OPPOのUHD BDプレーヤーは16年末発売

<HIGH END>OPPO、Ultra HD Blu-rayプレーヤーを’16年末に発売へ - P

記事を読む

アイ・オー・データ RockDisk for Audio 運用編

 一週間ほど運用してみての諸々。  一言で言えば、動作は安定している。  「Ma

記事を読む

no image

パシフィック・リムの日本版BDの情報が公開されたわけだが

北米盤 7.1ch 日本盤 5.1ch また劣化か、ワーナー ダークシティのこ

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】 Joao Gilberto / Getz/Gilberto

・アーティスト / アルバムタイトル Joao Gilberto / Getz/Gilberto

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第165回『劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~』

画質:8 音質:8 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの16bit 画質について。

記事を読む

Asset UPnP Release 5 BETAでDSDを配信可能なことに今さら気が付いた

↓情報を統合・刷新した記事を作成したのでこちらを参照↓ サーバーソフトの紹介 『Asset U

記事を読む

【音源管理の精髄】 『タグ』はなぜ重要か 【ネットワークオーディオTips】

 前回の記事において、「タグとは何か」「何がタグなのか」を示した。  そして今回の記事では、「

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【レビュー】SOULNOTE D-1 音質編

外観・運用編 ・再生環境(詳細) canarino

【Munich HIGH END 2017】SFORZATO / fidata in Munich

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Cocktail Audio CA-X50 【Roon Ready】

  Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら

【Munich HIGH END 2017】constellation audio LEO 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Roon Labs自身による“Nucleus” Roon Server

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Playback Designs Dream DAC MPD-8 / Transport MPT-8 【Roon?】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】DELAの進化は続く

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Mark Levinson No519 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】dCS Vivaldi One 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Ayre QX-8 / AX-8 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】MSB Technology The Reference DAC 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】AURALiC G Series 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

言の葉の穴・四周年

 三周年記事で地元ネタ全面解禁宣言をしてから1年。  主に私のや

【Munich HIGH END 2017】Dynaudio Special Forty

Dynaudio Special Forty https://y

【レビュー】SOULNOTE D-1 外観・運用編

 SOULNOTEのDACには、対応フォーマットのスペックを偏重する流

LUMIN U1がDSD256に対応

LUMINのネットワークトランスポート「U1」、11.2MHz DSD

【菅江真澄紀行文】『菅江真澄と歩く 二百年後の勝地臨毫 出羽国雄勝郡』が完成しました

小町ゆかりの地「真澄と歩く」出版プロジェクト - FAN AKITA

【御礼】ヘッドホン祭&北陸オーディオショウ(デジ研)・OTOTEN 2017が終了しました

春のヘッドホン祭2017 / 第2回北陸オーディオショウの「デジ研」に

【おしらせ】OTOTEN 2017に参加します

 久々だと思っていたら三週続けてのイベント参加です。 O

【おしらせ】春のヘッドホン祭2017 / 第2回北陸オーディオショウの「デジ研」に参加します

 久々のイベント参加になります。 春のヘッドホン祭201

→もっと見る

PAGE TOP ↑