気付けば開設から一年も経ってしまった。
 というわけで、備忘録的に色々と振り返ってみようと思う。



【2018/07/19更新・追記】

 Google Analyticsの画面キャプチャの公開はGoogle AdSenseの規約違反とのことで、画像の掲載をやめました。

【追記おわり】



 そもそもこのブログを立ち上げた最初の目的は、「言いたいことを言える場所を自分で作る」ということだったように記憶している。Word Pressで、自前でサーバーを借りて始めたのもそれが理由。長らく某所で色々と書いてきたが、そのままではいつまでも、何を書いても「自分のもの」にならないという懸念もあった。
 PVを稼いでどうにかなってやろうとか、そんな大それた目的があったわけではない。
 ただ単に、自分が書いたものをまとめておける、自分の場所が欲しかったのである。

 こうして、最初は今まで書いてきたものを移植することから始まった。移植といっても、250? 300? そのくらい記事があったため非常に骨が折れた。もっと上手なやり方もあったのかもしれないが、その辺素人な私はひたすら時間をかけて移植するしかなかった。
 最初の半年間はほとんど移植しかしていなかった。ネットワークオーディオのコントロールアプリに関する記事などは今でも価値を維持しているとは思うのだが、当然のようにアクセスは超低空飛行。ただ、前述のとおり、PVを稼ぐことが目的ではないので、別に気になるものでもなかった。

 転機が訪れたのは、2013年11月11日。
 色々と思うところがあり、【音源管理の精髄】をスタートした。
 迷走を重ねるネットワークオーディオという領域に物申さずにはいられなくなった。黙っていられないのは私の悪い癖だ。仰々しいタイトルは私の決意表明でもある。
 【音源管理の精髄】に書かれている内容の大部分は、かなり以前から知っていた/把握していたことをまとめたに過ぎない。しかし、まとめるだけでも意味があったと思う。例えば、オーディオの雑誌や情報サイトで(たまに)素晴らしい記事が掲載されたとしても、意図して拾い上げておかなければ、瞬く間に流れ去り、忘れ去られてしまう。その結果、延々と似たような内容が進歩もなく繰り返される羽目になる。これはオーディオ業界でネットワークオーディオのノウハウが一向に蓄積されない大きな理由であると思う。
 そんななか、ネットワークオーディオのノウハウが“まとまっている場所”を作るということは、このブログを作った理由とも合致する。
 タグ。ライブラリ。アルバムアート。コントロール。サーバー。プレーヤー。最初はここまでのつもりだったが、実践編やらDSDやらも加わり、まだまだネタは尽きそうにない。ネットワークオーディオのさらなる可能性を探求する日々である。

 そしてふと気付けば、妙にPVが伸び始めた。私自身驚いている。
 むしろ、ほとんどBDレビューとネットワークオーディオTipsしかないこのブログに、なぜこんなに人が来るのかわからない。この数字をもって「ネットワークオーディオはまだまだ死んじゃいない!」と喜びたいのはやまやまなのだが、残念ながら、業界の有様を見る限りそんな気にもなれない。
 地道に発信を続けるしかあるまい。
 

 さて、これから。


 ネットワークオーディオの可能性をもっと広げていきたい。
 書きたいこと、検証したいことはまだまだたくさんある。
 そして喜ばしいことに、色々と情報も寄せていただけるようになった。まったくもって感謝に堪えない。

 BDレビューも継続するが、4Kソースも到来間近だと思うので、そろそろBD――1920×1080時代の決算をするような記事を書きたい。

 「オーディオ業界を活性化させたい!」と、わりと真剣に考えている身として、もっとダイレクトに、善い画と音がもたらす楽しさを伝える記事を書きたい。


 このブログは決してオーディオ専門にするつもりで始めたわけではないのだが、当面はやっぱりオーディオ一直線になりそうだ。