画質:8 音質:15☆ Fuckin’ Awesome


映像はAVC、音声は【DTS-HDMAの7.1ch、24bit】

画質について。
国内ギャガ版と比べて大した差は無し。マスターの時点での頭打ちだろう。
が、北米版は国内版と比べて黒への引き込みが強く、かつ色も濃い目に乗っている印象。
ぱっと見の力強さは北米版、ノイズ処理を含めた丁寧さでは国内版といったところ。
見所:
血と肉の飛び散り

音質について。
国内版の音も尋常ではないレベルで素晴らしかったが、北米版はさらに次元が違った。
あらゆるダイアローグ、あらゆるBGM、あらゆる効果音が飽和寸前のダイナミズムをもって終始激震し続ける。質も量も厚みも国内版の比ではない。
最初っから別物のように鳴るが、国内版との差異はクライマックスの死闘で極限に達する。
違う銃を撃っているかのようだ!!
射撃に際する銃声の厚み、重み、鋭さ、もはや感覚的な弾数に到るまで別物である。そして銃声そのものに加え、キャリバー機関銃が吐き出す12.7ミリ弾が容赦なく肉体を裂く音のテンションもまるで違う。轟音と共に撃ち出される大口径の弾丸が肉と骨を抉り砕き、人体の破壊音を撒き散らす。銃声と破壊音の合間に絶えず響き続ける怒号と悲鳴、隙間をびっしりと埋めるBGM、めまぐるしいカット割りや演出、全てが渾然一体となって灼熱のテンションで死の舞踏が繰り広げられる。
音響効果の凝りよう、構築の高度さは間違いなくプライベート・ライアンと同じ地平に到達しているし、サラウンドチャンネルの徹底的な活用という点では、7.1chをディスクリートで収録している分こちらが勝ると言える。
兎にも角にも、ランボー最後の戦場の音響における最大の要素は「狂気を感じるレベルでのテンションの高さ」である。ライアンのような大作映画のそれではなく、シューテムアップやリベリオンのそれである。そんなテンションの高さにライアンと同じ次元の物量と技巧が加わってしまったのだからもはや怖いもの無し。
愕然とし、慄然とし、呆然とする。
聴覚を通じて魂を焼き焦がす体験。
私のようなサラウンドジャンキーは必聴必死。
ファッキンオーサム!!!!
聴き所:
銃が出てくるあらゆるシーン
ヘリッシュ・クライマックス



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