先日、JPLAYがバージョンアップし、「JPLAY FEMTO」と「JPLAY Classic」の二種類に分かれた。
というわけで、Classicは置いといてJPLAY FEMTOをある程度使ってみた。
JPLAY FEMTOはDiretta(のASIOドライバ)と組み合わせ可能である。
つまり、SFORZATOのプレーヤーをLAN DACとして使った時、JPLAYを再生ソフトに使用可能になった。
なんかもうこの時点である種のドリームチーム的な面白さがある。
JPLAY FEMTOでは専用のUPnPサーバーとして「femtoServer」の機能が追加された。
音質を優先してフォルダビューのみの対応というのがアレだが、これで一応他のサーバーソフトを用意する必要はなくなった。
いつものナビゲーションツリーを使いたければいつものサーバーソフトを使えばいいはずなのだが、そうすると今度は相性問題が……
日本語/漢字については文字化けを起こす場合もあるようだ。再生自体に支障はない。
現状ではJPLAYとDirettaを組み合わせるとDSDが再生できないものの、PCMの音源に関しては、DAC Link 1000Hzで352.8kHz/24bitまでの再生を確認した。
レスポンスは緩慢ながら、再生そのものはそれなりに安定している。
なお、使用可能な機能も考えると、JPLAY FEMTOと組み合わせるコントロールアプリは現状BubbleUPnPの一択と言っていい。
DLNA対応のアプリをいろいろと試したが、JPLAY FEMTOとの組み合わせでは機能しなかったり、動作が不安定だったり、そもそもの完成度が低すぎたりで、BubbleUPnP以外基本的に使い物にならなかった。
fidata Music AppはfemtoServerを読まん。 →その後のアップデートで問題なく機能するようになった。
ついでにBubbleUPnPを使えばギャップレス再生も簡単にできる。
DLNAのプレーヤーに対してユーザビリティの観点で威力を発揮するのはプッシュ再生だが、JRiver Media Centerでは、出力先にJPLAY FEMTOが表示されず不可能。
DLNA機能においてすらJRiverはJPLAYを排除しているのだろうか。
【2018/11/10追記】
コメントでJRiverからJPLAY FEMTOに対して問題なくプッシュ再生ができているとの情報をもらい、あらためて検証してみた。
うーむ。
……ん?
まさか……
!?
チェックを外した覚えなんてまったくないのに、なぜ。
そしてチェックを入れると……
というわけで、なぜか(アップデートの際に勝手に?)JRiverをプッシュ・コントローラーとして使用しない設定になっており、さらに他のDMRもなかったためその状態に気付かなかった(そもそも設定が切り替わっているという発想がなかった)、というのが事の顛末である。
ひとえに私の確認不足。
まことに申し訳ない。
JRiverでプッシュ再生を行う際は設定に気を付けましょう。
【追記おわり】
Audirvana Plusは別に……
さて、JPLAYはJPLAY FEMTOになって、OpenHomeを捨ててDLNAを採用した。
DLNA/UPnPとOpenHome・プレーヤーとコントロールアプリの組み合わせについて
「音質と快適さを両立させてこそのネットワークオーディオ」と考える私からすれば、今回のJPLAYの選択は納得できるものではない。
しかし、理解はできる。
JPLAYは、一度はOpenHomeを選択した。JPLAYはOpenHomeのメリットを認めたからこそ、JPLAYStreamerのプラットフォームにOpenHomeを採用した。
それでもなお、ひたむきな音質追求のためにあえてOpenHomeを捨ててDLNAに回帰するというのなら、こちらはただ黙って、「JPLAYとはそういう方向性のソフトなのだ」と理解するしかない。
JPLAYは選択した。歴史的な選択だ。
とりあえず、音を聴けば、JPLAYがDLNAに回帰する選択をした理由はわかる。
JPLAY FEMTO × DSP-Dorado/Direttaの音は、それだけの説得力を持ち得ていた。
そのうえで、使うか使わないかを選択するのはユーザーだ。
【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】
【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】
【Roon】関連記事まとめ
よくある質問と検索ワードへの回答
新サイト「Game Sounds Fun」が発足しました
【コラム】ゲームの音はここが凄い!
JPLAY FEMTO × Diretta【追記・訂正あり】
スポンサーリンク