ビバップの元ネタ


画質:6 音質:15


映像はAVC、音声はDTS-HDMAの16bit、7.1ch

画質について。
前作から大分よくなったものの、ハイビジョンらしい高画質というには一歩及ばない。ようやく評価に“ディティール”という言葉を使えるかなといったレベルである。
全体的な画作りや粒状感に関しては前作と同様。ただし順当に情報量が増えているため、粒状感がディティールの先鋭化という点できちんと仕事できている。
通して見ると画質的には乱高下が激しいが、明るい日中のシーンなどは情報量解像感ともにそこそこ良好であり、シーンを限定すればそれなりの画質は期待できる。
まぁ、高画質と言っても結局は血と銃に目を凝らす以外にすることは無いのだが。
見どころ:
銃創
流血

音質について。
投げ売りにされる屍。
撃った数だけ死体が増えるボーナスゲーム。
全てにおいて前作からパワーアップしたうえに“復讐”というスパイスを振りかけて、今作の音響はシューテムアップ映画として限りなく頂点に君臨するものとなっている。
相変わらずダイアローグはアフレコ臭ぷんぷんだったり、ナローレンジなクサいBGMが背筋をぞくぞくさせたりはするが、とりあえずその辺は前作同様である。
とにかく、銃撃戦に尽きる。
銃弾の数も、死体の数も、音の数も、前作の何倍だろうか?
一発一発が決してないがしろにされていない、どれもこれもが強烈な銃声が縦横無尽にこれでもかと言わんばかりに響き渡る。血を流し、汗を流し、涙を流し、私の部屋が報復の鉄火場へと塗り替えられる。執念と情念が焼き付いた銃声、銃声、また銃声。数えきれない銃の様々な銃声、その多様性を聴き分ける異常な陶酔。ショットガンもハンドガンもサブマシンガンも手榴弾も、みな個性的な音を撒き散らしていて実に愛おしい。鼓膜を震わす発砲音に戦慄き、鉛弾が肉を食い破る感触に怖気さえ覚える。
そして血戦場で頭が蕩けるあの感覚を文章化することの難しさに、私は己の限界を感じている。
聴きどころ:
火薬の量間違ったかな
ノォノォノォノォ……ソォ~リィ~



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