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【BDレビュー】 第233回『天元突破グレンラガン 劇場版 紅蓮編&螺厳編』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

BDBOXの大きさまで天元突破しなくても……
尺の都合上仕方がないとはいえ、テッペリン攻略戦&ロージェノム戦がほぼ全カットされたのは辛かった。


画質:8 音質:9


映像はAVC、音声はDTS-HD Master Audio

画質について。
TVシリーズの製作解像度は720Pかな? 劇場版の新カットは1080Pも混じっている気がする。画質的には劇場版新カットがやはり優秀。
当然のごとくフルデジタル制作のアニメであり、パリッとカリッとした映像は100インチの画面においても解像感を失わない。
しかし、かなり多くのシーンにおいて画面にスモーク状の質感が付与されており、カリカリ一辺倒の解像感志向の画ではない。この質感の付与はマッハバンドの抑制という点でも効力を発しており、全編通じて明らかにグラデーションが破綻してるような場面は見受けられなかった。これはなかなかに凄いことである。
とにもかくにもBD化されて何が嬉しいって、この作品の特徴である「物量」がノイズの海から解放されたこと。グレンラガンにおいて重要なのは、個々のオブジェクトの静的なディティールというよりは、画面を埋め尽くす動的なディティールである。ドリルが撒き散らす破片、破片、また破片、これでもかという破片と瓦礫と塵芥が狂奔乱舞する様が、潤沢なビットレートのおかげで白日の下に晒されている。ここまでやったか! えらい! すごい! かっこいい! テレビ放送ではMPEG-2のノイズの大海に埋もれ、DVDはそもそも論外。やっと現れた真のグレンラガンだ。もちろん、画面に彩りを添える諸々のエフェクトワークもこれ以上ない煌めきとなって目を楽しませる。天の光は全て星。
純然たる画質の体力という点では今一歩天元突破するものではないにせよ、作ったものを作ったとおりに、細大漏らさず視聴者に提供するという点では、立派な出来である。
見どころ:
ドテンカイザンのテキトーさ加減(いい意味で)


音質について。
ステレオ(リニアPCM)とサラウンド(DTS-HD Master Audio)の二種類が収録されているが、両者はまったくの別物と言っていい。
ステレオは正直言ってまるで盛り上がらない。せっかく高い金を出してBDBOXを買ったからには、絶対にサラウンドで聴くべきである。
とはいうものの、サラウンドの技巧的な部分はイマイチである。死ぬほど重要な「回転」という現象を空間移動で表現することもなければ、音のダイナミックレンジも小さい。
映像とは異なり、音響面においてはさほどこだわりは感じない。『AKIRA』や『鴉-KARAS-』のような、色々と突き抜けた音響効果は、残念ながら、ない。
しかし、そういった技術的な部分と、実際に聴いて面白いかどうか、楽しいかどうかは別。
かつて毎週待ち焦がれていたドリルの唸りをサラウンドで聴く。それだけで楽しいのだ。BGMも効果音も、とにかく音をしっちゃかめっちゃかマルチチャンネルに貼り付け、やかましく掻き鳴らしただけ、もうそれでいい。それがいい。
聴きどころ:
初ギガドリルブレイク
多元宇宙迷宮→天元突破の流れ



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