マイケル・ベイ大勝利!


画質:14 音質:10


映像はAVCでビットレートは25Mbps前後で推移。
音声はドルビーTRUEHDの24bit。

画質について。
強靭、硬質、鋭利、重厚、そんな言葉がよく似合う。
マイケル・ベイ作品ということで、基本的な画調は『アイランド』とほぼ同質。深く濃い色彩、強烈な光と闇の同居、黒側を沈み込ませて過剰なまでの立体感を出す等等の画作りにハイビジョンの膨大な情報量が合わさり、誰が見ても高画質!と快哉を叫ぶことができるであろう素晴らしい画質。
解像感は『シューテム・アップ』と並んで過去最高レベルで、闇夜だろうと何だろうと、どんな場面でも画面には凄まじい情報量が満ちる。
惜しむらくは、作品としての画作りが時として行き過ぎて、色調が破綻する場面が数箇所あるということ。もっとも、そんなことはもはや気にならないくらい、巨大なパワーがみなぎる超高画質であると結論できる。こういう映像作品、こういう画調で高画質というのがやはり見ていて一番映える。また、画調が『トップガン』と驚くほど似ているというのも面白い。

音質について。
素晴らしい音響ではある。が、残念なら映像のテンションにサウンドが少々追いついていない。
マルチチャンネル・サラウンドの効果的な活用という点では完璧であり、ケチの付け所はまるで無い。
ただ、純粋に音響製作の哲学的な部分で、もっとメカが繰り出す音にメリハリと迫力が欲しかった、という話。また、音圧が少々低めなのも気になるといえば気になる。『アイアンマン』やらと違い、大元の音響がしっかりしているので、ボリュームを上げてやれば済むわけだが。
とにかく音量を目一杯上げて、サブウーファーもどんどこ鳴らせればさらにさらに面白いだろう。



BDレビュー総まとめ