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【BDレビュー】 第29回『劇場版 カウボーイ・ビバップ 天国の扉』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

画質:8 音質:10


映像はAVCでビットレートは30台で安定。
音声はドルビーTRUEHDでビットレートは2.5Mbps前後。

画質について。
まず、でかでかと黒枠があります。ですが、100歩譲って無視します。ちなみに人狼も同様に黒枠があります。バンダイビジュアル\(^o^)/
オーバースキャンして画面いっぱいに表示させて、やっと視聴開始です。
正真正銘、ビバップの画です。2001年製作で、同年製作のバンパイアハンターDとともに“本当に最後のアナログ作品”である今作は、アナログ製作によるアニメーションの画質の極限を見せてくれます。(イノセンス・スチームボーイからはフルデジタルに移行します)そりゃあ確かに傷とか汚れの類は散見します。でも、別にあったっていいじゃないですか。ことビバップに関して言えば、監督がひたすらこだわっている“映画的”であるということが、このフィルム由来の傷・汚れによって一層色濃くなっています。また、場面によっては一気に先鋭感が無くなって“ぼやけている”なんて言われるかもしれませんが、それは主にロングショットの場面で空気感を出すためにフィルターをかけているだけであって、上記のような批判は的外れです。
基本的に画作りはDVDからの正統進化といった感じです。絵の情報量という点では極端な密度があるわけでもなく、イノセンスやスチームボーイといった作品ほどDVDとの違いがあるわけでもありませんが、それでもDVDではついぞ見ることのできなかった情報、色、空気感がまざまざとその姿を現します。80年代のアニメ作品を意識したと思われる、一画面内における“橙と水色”が随所に使われ、2001年という新しい作品でありながらなんともいえないやわらかい雰囲気を作品全体から醸し出しています。この“やわらかな”雰囲気と、フィルム由来の傷や汚れといった要素があいまって、天国の扉は唯一無二の画作りというものを実現しています。
フィルターがかかっていない場面では最高の解像度があります。フィルターがかかった場面では空気感がきちんと出ます。圧縮由来のノイズは皆無です。絶対的な画質ではフルデジタル作品に及ぶべくもありませんが、これが劇場版ビバップの真の姿です。作品としての画作りとソフトとしての画作りにおける新旧の要素が絶妙に組み合った、唯一無二の普遍的な作品です。

音質について。
ビバップは音が命!
素直に素晴らしいッ!
DVDでは埋もれていた細かい音の一つ一つが面白いように浮かび上がります。
BGMは圧倒的に臨場感を増し、効果音も圧倒的に生々しくなり、台詞も実によく響きます。
音響効果も相変わらず素晴らしいですね。DVDの時点から素晴らしいですけど、圧縮音源ゆえの限界、絶対的な音の薄さがありました。しかしBD化にあたってロスレス音源になり、それらの限界も一気に払拭されました。
音質は文句無く私の持つアニメBDの中で最高クラスです。
菅野よう子は最高です。






おまけ

“最初に出るソフトは不安だから買わない”
“どうせその内また出るから買わない”
こんな意見ばっかりですね。

わたしゃ買いますよ。また出て、新しい方が質がいいなら、また買いますよ。



BDレビュー総まとめ

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