*

【BDレビュー】 第20回『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

さて、アナログとデジタルの結節点に攻殻機動隊はBD化によってどんな姿を見せてくれるのでしょうか?


画質:8 音質:8(ただしステレオ)


映像はAVCでビットレートは30台後半で安定。
音声はリニアPCMステレオ。「PCMドルサラ」なんて書いてるけど、正体は単なるステレオ。

画質について。
非フルデジタル作品のアニメとしては最高の画質だと思う。流石にこの時代になると撮影の精度やらなんやらも相当なもので、場面によってはフルデジタル製作に迫るほどのシャープな絵を見せる。
とはいえやはりアナログはアナログ、色むら、フィルムの傷、そういったものとは決して無縁ではない。でもそれは必然的なものであっていちいちケチをつけるほどのものではない。
何より素晴らしいのは色の純度。本作を貫徹する柔らかい光と闇の描写はDVDとは次元の違う透明感をもって現れます。モニターを凄まじい勢いで流れる文字も楽勝で読めます。暗いところでも色が死なないので立体感とか空気感とか、そーゆーのがまるで違います。
アニメーション作品がHDになる最大のメリットを受けるのは何かと聞かれれば、私は間違いなくそれは“美術”であると答える。実際、一枚一枚しか書かなければならない動画セル、さらに言えば秒間8コマしか書いていない日本のアニメが持つ動画としての情報量は正直言って限界がある。鴉みたいな例外はあるけど。攻殻機動隊にもなると撮影処理によって動画部分の情報量も格段に増してはいるのだが、やはり限界があるもの。というわけで、HDのアニメで何を見るかといったらやっぱり美術の素晴らしさ。このためだけにHD化する価値は十分にある。見違えるような世界が現れてくるのは圧巻。やっぱり、日本のアニメを見ようとするなら“絵”を見なくちゃ。というわけで、別に美術に対して力を入れているわけでもないような、最近の粗製乱造萌えアニメなんかはHD化したところで大した効果は無いと思うわけです。うたわれとか。

音質について。
ステレオ収録\(^o^)/オワタ
どこでどう間違えてリニアPCMがステレオだけになったのかは甚だ疑問。
んまーそんなに派手な映画でもないしドンパチもそんなに無いし、BGMや効果音の質は決して低くないから別に満足といえば満足なんだが。
うーん。
ここで皆様に警告。
バンダイビジュアルのソフトで「リニアPCMドルビーサラウンド」なんていう聞きなれない収録方式があったら、それは決してサラウンドでもなんでもなくて単なるステレオのことです。つーか発売延期になったAKIRAもこの方式だったような……もしそのまま出てきたらバンダイビジュアルは首括れ! こちとら定価1万もするソフトに金出してんだぞ! フ○ック! う○こ!
ちなみに攻殻機動隊はアンプ側でドルビープロロジックⅡ効かせて見ました。



BDレビュー総まとめ

スポンサーリンク


関連記事

【BDレビュー】第331回『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

画質:10 音質:12 (評価の詳細についてはこの記事を参照) 映像:AVC 音声:DT

記事を読む

【BDレビュー】第253回『ロボコップ』 Remastered

画質:7 音質:9 映像:AVC 音声:DTS-HD Master Audio 5.1

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】 Bill Evans / Waltz For Debby

・アーティスト / アルバムタイトル Bill Evans / Waltz For Debby

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】コントロールアプリの紹介 『media:connect』(iPhone版)

 いつまで経ってもアプリの検証が進まず、気が付いたら2015年になってしまった。  このままでは永

記事を読む

iFI nano iDSD 導入

 実際に聴きたいDSDの音源があるかどうかはさておいて、聴ける環境くらい作っておかないとまずいなあと

記事を読む

【CES2016】続・ネットワークオーディオ色々

 やっぱり終わってから色々と記事が上がってきた。 Cary Audio AiOS Netw

記事を読む

【音源管理の精髄】 JRiver Media Centerでネットワークオーディオする! 【ネットワークオーディオTips】

 JRiver Media Center。長いから以後JRiverと呼ぶ。  高品質かつ多機能な再

記事を読む

TIDALがもたらすもの

 TIDAL。  ドイツの高級スピーカーメーカーのことではなく、音楽配信サービスのTIDALである

記事を読む

no image

【アプリ紹介】Marantz Remote App

●イントロダクション NA7004で国産ネットワークオーディオプレーヤーの先陣を切ったマランツだっ

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第82回『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

画質:6 音質:5 映像はAVCでレートは目一杯。 音声はリニアPCMステレオ。

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【レビュー】SOULNOTE D-1 音質編

外観・運用編 ・再生環境(詳細) canarino

【Munich HIGH END 2017】SFORZATO / fidata in Munich

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Cocktail Audio CA-X50 【Roon Ready】

  Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら

【Munich HIGH END 2017】constellation audio LEO 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Roon Labs自身による“Nucleus” Roon Server

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Playback Designs Dream DAC MPD-8 / Transport MPT-8 【Roon?】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】DELAの進化は続く

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Mark Levinson No519 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】dCS Vivaldi One 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Ayre QX-8 / AX-8 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】MSB Technology The Reference DAC 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】AURALiC G Series 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

言の葉の穴・四周年

 三周年記事で地元ネタ全面解禁宣言をしてから1年。  主に私のや

【Munich HIGH END 2017】Dynaudio Special Forty

Dynaudio Special Forty https://y

【レビュー】SOULNOTE D-1 外観・運用編

 SOULNOTEのDACには、対応フォーマットのスペックを偏重する流

LUMIN U1がDSD256に対応

LUMINのネットワークトランスポート「U1」、11.2MHz DSD

【菅江真澄紀行文】『菅江真澄と歩く 二百年後の勝地臨毫 出羽国雄勝郡』が完成しました

小町ゆかりの地「真澄と歩く」出版プロジェクト - FAN AKITA

【御礼】ヘッドホン祭&北陸オーディオショウ(デジ研)・OTOTEN 2017が終了しました

春のヘッドホン祭2017 / 第2回北陸オーディオショウの「デジ研」に

【おしらせ】OTOTEN 2017に参加します

 久々だと思っていたら三週続けてのイベント参加です。 O

【おしらせ】春のヘッドホン祭2017 / 第2回北陸オーディオショウの「デジ研」に参加します

 久々のイベント参加になります。 春のヘッドホン祭201

→もっと見る

PAGE TOP ↑