4が出ることを今さらながら知った記念。3でネタ映画化してそれっきりだと思っていた。
画質:9
音質:8
映像:AVC
音声:ドルビーTRUEHD 5.1ch
○画質
RECならではのPOV(主観視点の撮影)のシーンは基本的に冒頭のみで、それ以降は完全に第三者視点の撮影になっている。良くも悪くも普通の(ゾンビ)映画になったという感じ。
いかにも家庭用ビデオカメラやスマホで撮影したと思しき映像は冒頭でおしまい。結婚式場に気合いの入った映画撮影用のカメラを持ち込んだ登場人物のあんちゃんがなかなかいい味を出している。これからはもう普通に撮ります、という製作側の意思表示だろうか。
なかなか長い冒頭が終わり、タイトルが表示されて以降は、これまた良くも悪くも普通の映画の画になっている。ただし画質の基礎体力はじゅうぶんに高い。解像感は高く画面はきりりと引き締まり、不健康な色合いも破綻していない。
○見どころ
ゾンビ映画に出てくる女の子はかわいいの法則
○音質
REC、そしてREC2から最もパワーダウンした部分。
前二作もそれほど緻密なサウンドデザインがなされていたわけではないものの、手持ちカメラゆえの乱雑なカメラワークに荒削りで耳障りな音が加わり、まさしく映像と音が一致する異様な臨場感と恐怖があった。特に終盤、完全な闇の中で繰り広げられるシーンなどは鳥肌ものだった。
しかし一方で、前述のとおり、本作のPOVは冒頭のみである。感染者が現れ、やっと盛り上がってきた! という瞬間に終わってしまう。POVによる冒頭シーンの音は前二作を彷彿とさせるテンションを感じたが、やはりそれも冒頭とともに終わってしまった。
後はとにかく、普通である。サラウンドの活用はしっかりしており、「ババーン! キャー!」もきっちり基本を押さえて作られているものの、今さら特別なものを感じるほどでもない。
○聴きどころ
異様なテンションで流れるスペインのヒットナンバー(?)
○総評
宗教的な要素が現実的なものとして入り込んでいるあたり、スペイン人の信仰深さが見て取れる。ゾンビ映画からそんなもん見て取ってどうすんだ、という気もするが。
ちなみに次回作の副題は「アポカリプス」だそうだ。まー「ジェネシス」の次としては順当か。
3は決してつまらないわけではなかったが、色々とコメディの要素が強くなりすぎて正直微妙。4に期待。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PW10
Nmode X-PW1 ×3
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Focus200C
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
【BDレビュー】総まとめ
【BDレビュー】第272回『●REC3 ジェネシス』
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