画質:8
音質:10
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch
○画質
デジタル撮影の今風の画。
鮮鋭感があり、しっかり色が乗って、ダイナミックレンジも広い。安っぽさを感じない気合いの入ったVFXも相当な情報量を見せ付けてくる。
取り立てて凄い画や特色あるを見せてくれるわけではないものの、画質的には終始安定している。
津波の後、押し流された瓦礫で街が埋め尽くされる様は見ていてぞっとしないが、本作の映像の情報量を象徴するシーンでもある。
○見どころ
瓦礫
○音質
北米盤はDolby Atmos収録なのに日本盤はDTS-HD Master Audio 7.1chという謎。ま、それはいい。
とにかくサブウーファーがしっちゃかめっちゃかに咆えまくる。地震でドドド、建物の倒壊でゴゴゴ、津波でズドド。それに全チャンネルが吐き出す破壊音が合わさって凄まじい威力を叩き出す緻密な構築美よりもとにかくパワーでごり押す音響である。マルチチャンネルの滅多打ちな活用も実に楽しい。
内容的にも映像的にも音響的にも『2012』を彷彿とさせる凄まじさ。ただし威力だけなら申し分ないもののバリエーションの豊富さや面白味で劣り、11点越えを出すには至らなかった。ちなみに『2012』はレビューをしていないが、音質評価を付けるとすれば12くらいかな。
主人公がヘリの操縦士ということもあってかなりの頻度でヘリが飛び交い、特に冒頭の救助シーンなど、アトモスで聴くのなら相応に面白くなりそうな場面も多くあった。逆に、DTS-HD Master Audio 7.1chで普通に聴いているぶんにはさほど上下方向の情報量で特筆すべきものはなかった。
○聴きどころ
地震
○総評
良くも悪くも「スケールの小さくなった2012」という感じ。ある意味では災害が現実的な規模に収まっているため、より真剣な心持ちで見ることになる。津波のシーンはなかなか……
画も音もハイレベルでまとまっており隙はない。特に音質面では、雰囲気作りに留まらず「猛烈に音に効く」レベルでサブウーファーが活躍するため、サブウーファーの意義がわかりやすいソフトと言える。
ちなみに本作はUHD BD化されている。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響(センターレス6.1ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
ECLIPSE TD316SWMK2
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【BDレビュー】第321回『カリフォルニア・ダウン』
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