やる気無さすぎの日本版はスルー余裕でした
画質:8 音質:13
映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit、7.1ch
手掛けたのはあのランボー最後の戦場北米版と同じエンコードスタジオだ!
画質について。
良い意味で手抜き。
最初から目の覚めるような高画質なんぞ狙っておらず、表情その他の質感も凄味も薄い。
その分の労力は小気味よい解像感とコミックを意識してのものであろうカラフルな色彩の表現に向いており、肩の力を抜いて気楽に楽しめる画質として結実している。
抜群にセンスの良い映像を堪能する分には十分である。
が、エンコードスタジオの癖なのかなんなのか、暗部に紫がかぶる。これはいただけない。
見どころ:
ヒットガール
音質について。
実に“聴いていて楽しい”音。
7.1chの広大な音空間の中を、キックアスがアスキックされるボカスカに始まり、銃声から徒手空拳、剣戟にいたるまであらゆる音が抜群のダイナミクスと躍動感をもって縦横無尽に跳ね回る。銃弾は豪快に爆ぜて頬を殴り、切っ先は重く硬く鋭く耳に食い込む。ともすれば喧しいだけ、煩いだけ、騒がしいだけの下品な音響になってしまいそうなものだが、そこはさすがというべきか、高いレベルでの精緻さも持ち合わせているあたりが素敵。
そしてダイアローグも素晴らしい。声の質感に一抹の作為を感じなくもないが、聴き手にしっかりはっきりコミットしてくるという魅力は代えがたい。
さらに音楽まで素晴らしい。サラウンドミックスも上手なうえ、楽曲自体も心躍る物ばかり。元気いっぱいの効果音と相まってまさに心躍るようだ。
非戦争もののアクション映画として、音響的に美味しい部分を総取りしたかのようなダムオーサムな出来。
聴きどころ:
ヒットガール
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