*

【BDレビュー】 第171回『エイリアン 四部作』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

『エイリアン』  画質:7 音質:8
『エイリアン2』 画質:8 音質:10
『エイリアン3』 画質:8 音質:7
『エイリアン4』 画質:9 音質:10


1から4まで映像は共通して映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit

画質について。
『1』
若き日のリプリーが美しい!
1から3までの作品に言えることだが、フィルムらしい粒状感を上手に残しつつ、基本的にはFOXの旧作に共通する高SN基調の画。暗部はしっかりと沈み込むのに加えて情報量も豊富にたたえており、美しい光と闇の対比でノストロモ号のどこか神秘的なたたずまいを際立たせている。
79年という製作年を考えれば上々の仕上がりで、監督本人が画質にゴーサインを出しただけのことはある。どことなく映像の質感がブレードランナーと似通っているのは決して偶然ではあるまい。

『2』
時代も下がり、順当に画質もよくなっている。
いかにも80年代的な清廉さであり、殖民惑星アケロンの寒々とした光が映える。
スタン・ウィンストン大先生の神がかり的な職人芸を存分に堪能するべし。
なお、2も監督本人から画質にゴーサインをもらってるらしい。

『3』
2からもう一段情報量や解像感は増しているものの、暗部にノイズが目立ったり、エイリアンとの合成部の粗があまりにも目立ったりと、いまひとつ煮え切らない。
1も2も監督に見てもらってるのに3はそういうことは無い様子。
フィンチャー……

『4』
餓鬼の頃に映画館で見た記憶そのものずばりの映像に大興奮。
漂う非常に濃密な黄土色が全編に満ちる、やりすぎ感も漂う毒々しい画。
フィルムらしい清廉さはとりあえず隅に追いやり、粒状感をごりごりと効かせた従来とは異質な映像となっている。ディティールは徹底的にさらけ出され、酷薄な解像感が漂う。
濃厚極まる色彩と凝縮された闇は『ファイト・クラブ』とも共通する。こっちはもっと不健康だけど。
エイリアンの粘液や血に煌く光のおぞましいコントラストに酔う。


音質について。
『1』
5.1ch収録ながら、時代を反映してかサラウンドチャンネルは必要最低限であり、基本的にはフロントを主体とした音作り。
逃げ場の無い空間でのゼノモーフとの死闘が最も巧い具合に出ている作品でもある。

『2』
音響も物語と同様、随分と活劇仕様となっている。
四方八方を銃弾が跳ね回るような音にはなっていないが、おどろおどろしく分厚く、1から格段に迫力を増した音響が楽しめる。
ラスト近辺の業火と爆発は“前プライベート・ライアン”的な音響の面白みを存分に味わえる。

『3』
さすがに2と比べるとトーンダウンしてしまった感はあるが、映画音響としてそこそこのレベルにはある。
残念ながら聴き所のようなものは無い。

『4』
ついにエイリアンシリーズでマルチチャンネルが効果的に活かされるようになった。
主に銃火器を使ったアクションシーンで後方のチャンネルが有効活用される。聴き所は跳弾。
総じて2に比して厚みは減退したが、その分音数と鋭利さ、マルチチャンネルの有効活用という点ではこちらが勝っている。
エレン・リプリー、ついに地球に帰還!



BDレビュー総まとめ

スポンサーリンク


関連記事

【ネットワークオーディオTips】コントロールアプリの基本要素

 遅れに遅れているコントロールアプリの検証2014だが、個別の検証に入る前にちょっと整理しておきたい

記事を読む

【Munich HIGH END 2017】MSB Technology The Reference DAC 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。 <HIGH END

記事を読む

SOULNOTE A-2 ― Dynaudio Sapphireへの捧げもの

【レビュー】Dynaudio Sapphire  Dynaudioは雪のようなスピーカーだ。

記事を読む

Amare Musica DIAMOND Music Server

 日本に上陸していないネットワークオーディオ関連機器をなんとなく紹介するシリーズ。  本機について

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第205回『塔の上のラプンツェル』

画質:10 音質:8 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit、7.1ch

記事を読む

ブビンガ・ラックの導入

 うちのSapphireには山崎創作に作ってもらったブビンガのボードを使っている。  で、コレがす

記事を読む

ネットワークオーディオの魔境を往く

 【音源管理の精髄】の「はじめに」において、私はネットワークオーディオの基礎基本となるノウハウの提供

記事を読む

【音源管理の精髄】 いざ、リッピング――機械任せにしてはいけない! 【ネットワークオーディオTips】

 PC/ネットワークオーディオが隆盛を極めたところで、CDの価値が消えてなくなるわけではない。  

記事を読む

【イベント情報】7/1(土)にオリオスペックでファイル再生のセミナーを行います

 オーディオ用PC等でいつもお世話になっている秋葉原のPCショップ・オリオスペックの協力を得て、つい

記事を読む

雪国、冬、静寂

 今年は暖冬で例年と比べて随分と遅くなったが、いよいよオーディオにとって最高の季節がやってき

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【レビュー】SOULNOTE A-2 続・音質編 ― 純正ボード「SSB-1」と純正ケーブル「SBC-1」

【レビュー】SOULNOTE A-2 導入・外観・運用編 【レビ

DELA N1ZSの後継モデル

DELA、ミュージックライブラリーの最上位「HA-N1ZS20/2A」

NetAudio vol.29で記事を執筆しました

 本日発売。  なんとも光栄なことに、2017年のネットオー

HiVi 2018年2月号で記事を執筆しました【おまけつき】

 昨日発売。 月刊HiVi 2月号 1/17発売「HiViグ

【レビュー】SOULNOTE A-2 音質編

【レビュー】SOULNOTE A-2 導入・外観・運用編 愛によ

【レビュー】SOULNOTE A-2 導入・外観・運用編

SOULNOTE A-2 ― Dynaudio Sapphireへの捧

【CES2018】RoonのMQA対応、そしてAudirvanaが……Windowsに……!?

MQA Expands its Reach - stereophile

SOULNOTE A-2 ― Dynaudio Sapphireへの捧げもの

【レビュー】Dynaudio Sapphire  Dynaudi

生涯最高のカレンダー

 最高すぎる。 2018 磯野宏夫カレンダー

言の葉の穴 2017-2018

 「言の葉の穴」読者の皆様、あけましておめでとうございます。  昨年

言の葉の穴・2017年のハイライト

 オーディオネタも地元ネタもごちゃまぜのセレクション。  年の初めか

【レビュー】SOtM tX-USBultra

 どれだけPCとのUSB接続にオーディオ的な問題があると言っても、現に

【ネットワークオーディオTips】fidata Music App

【2017/12/30 アプリの正式リリースに伴い記事を更新】

【ハイレゾ音源備忘録】大原ゆい子 / 煌めく浜辺(アニメ盤)

なぜハイレゾ音源を買うのか ・アーティスト /

【ハイレゾ音源備忘録】YURiKA / 鏡面の波(アニメ盤)

なぜハイレゾ音源を買うのか ・アーティスト /

【BDレビュー】第354回『宝石の国』

アニメ『宝石の国』が素晴らしい  付

Roon 1.4でiOS端末をOutputとして使用可能になった

Roon 1.4 Is Live! - Roon Labs Ne

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』はUHD BDでリリースされるのだろうか

 最後のジェダイを先日見てきた。  あるシーンでは「最初からそれをや

【ハイレゾ音源備忘録】Bruce Springsteen / Born to Run – 30th Anniversary Edition

・アーティスト / アルバムタイトル Bruce Spr

【ハイレゾ音源備忘録】The Beatles / Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band (Deluxe Anniversary Edition)

 祝・ビートルズのハイレゾ音源初配信。 ・アーティス

→もっと見る

PAGE TOP ↑