THXをゲーミング機器大手のRazerが買収。ヘッドホンなどにもTHX認証拡大 – Phile-web


 まぁ、THXというブランドとロゴが欲しかったんだとは思うが、いったいTHXにどれだけのブランド価値があるんだろうかと思わなくもない。

 あくまで家庭用THXに目を向ければ……

 ハードにおいては、仮にTHX認証を受けることが品質保証になるとしても、THX認証を受けない――最初からTHX認証に興味がないメーカーの製品の品質が悪いことにはならない。
 ソフトにおいては、そもそも作品をパッケージソフト化する際の品質保証であって、マスターそれ自体の品質を保証するものではない。もっとも、製作側がTHX認証を受けようと思う時点で、作品の画質音質がしょぼいなんてことはあまり考えられないが。

 少なくとも私はオーディオビジュアルの趣味を続けてきたなかでハード・ソフト共に「THX認証であること」の魅力や権威を感じたことは一度もないし、例えばAVアンプの音場補正の一種「THXモード」的なものも一度として使ったことがない。

THXでは今回のRazerによる買収を契機に、認証事業を強化する。ヘッドホンやBluetoothスピーカー、ビデオストリーミング、STBやSONOSのようなコネクテッド・スピーカーなどにもその対象を拡大する。


 これを見る限り、これからも「THX認証であること」に魅力を感じることはないだろう。
 むしろ、今後どれだけブランドバリューが継続するのか見物である。

 
 一方で、映画館や、映画製作環境に関するTHX認証はTHXの原点ということもあり、揺るぎない価値があるものだと思っている。地元の映画館も何とかしてくれ!

 また、買収したのがRazerということもあり、これからはTHX Gamesが伸びていくのだろうが、はたしてゲーマーにTHXの名前は通じるのだろうか。
 いずれにせよ、「ゲームをもっと凄い音で」という意識が醸成されるならば、それがどのような形であれ万々歳である。


 というわけで、ホームシアターでゲームをしよう!