このスタッフが後に真ゲッターを作り、マジンカイザーを作り、鴉-KARAS-を作ると思うと感動もひとしお


画質:10 音質:7


映像はAVC、音声はリニアPCMのステレオ16bit。

画質について。
完璧である。
少なくともジャイアントロボの作風において、これ以上の画質は望みようがなかろうという水準である。
傷、汚れ、揺れ、諸々のノイズは丁寧に丁寧に取り除かれ、まさしくジャイアントロボの如き盤石の安定感が全編に渡って提示される。
黒はしっかりと沈むし、色彩も鮮やかに透明に現れる。
極端な話、同年代のパトレイバー2や攻殻機動隊のような路線ではないので、画面全体にディティールがほとばしるような画ではない。ただし、獣兵衛忍風帖同様、“こういうもんだ”としっくりくるのである。とことんしっくりくるのである。
かくあるべし。
見どころ:
アップ時のロボのディティール
愛溢れるエフェクト
大怪球
十傑集

音質について。
これまたトップをねらえ!や獣兵衛忍風帖同様、古いアニメ作品にありがちなまるでメリハリの無いナローレンジ音響と言わざるを得ないのだが、劇伴そのものが異様に豪華なので、最小限の迫力は出る。
ただし、台詞もアクションも爆発も衝撃波もロケットバズーカもやっぱり同じようなテンションで鳴るだけであり、音響単体では楽しめないことも確か。左右チャンネルもロクに活きていない。
やはり、声優陣の鬼気迫る演技を聴いてナンボである。
しかし、さすがのジャイアントロボも音の迫力が無くてはおしまいだ。ナローレンジで恥を晒すのも辛いだろう? (ボリュームを上げて)助けてやるよ。
き、きさま!
聴きどころ:
十傑集
ビッグバンパンチ
むしろおっさん連中そのもの



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