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【BDレビュー】第296回『バンパイアハンターD』 北米版

BDD2

 妖獣都市、獣兵衛忍風帖と並ぶ川尻善昭監督の大傑作。ちなみに英語版がオリジナル。日本語版を待ちきれずに買ってしまった。
 妖獣都市のBD化はやく。そして本作の日本語版のBD化もはやく。


画質:8
音質:8


映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch
※パッケージにはDolby Digital 5.1との記載があるが、きちんと中身はDTS-HD Master Audio。


○画質
 DVDで腐るほど見た映像が、そのまま解像度が上がったようなイメージ。つまりBD化に際して、補正や修復といったリマスター的な作業は行っていないように見受けられる。それでもなお高解像度化の恩恵は大きく、フィルムマスター完熟期のアニメらしい、清廉な光と美しい空気感が全編に渡って横溢する。ただでさえ美しかった美術はさらなる輝きを放ち、かつては見えなかったディテールが掘り起こされて目を楽しませる。Dの剣をはじめとする鋭いオブジェクトから解像度に起因するジャギーが消え去ったことで、より深く作品世界に耽溺できるようになった。
 あとはDVD(日本版)に比べると暗部をかなり露骨に引き込んでおり、パッと見のコントラスト感向上を果たしているがこの辺りは賛否がありそう。

○見どころ
 D


○音質
 破綻する一歩手前まで音圧が高められている感。それでいて高音圧なりにきちんとバランスが取れているため、DVDとは打って変わった異様なテンションの音響が繰り出される。初っ端のカット、墓標が過ぎ去る時点で迫力の程は窺い知れる。劇伴の鳴りっぷりも凄まじい。向こうの方々はこのレベルの音圧を求めているのだろうか。
 マルチチャンネルの活用という点ではそれなりなアニメ映画の枠を出ないが、ロスレスならではの強靭な威力はDVDでは得られなかったものだ。
 声はいささか強調気味な気もするが、その分よく通る。英語版のDもいいものだ。

○聴きどころ
 マーカス兄弟初戦→D登場
 ラストバトル


○総評
 DはずっとBD化を待ち望んでいた作品。(OVAは80年代臭がきつすぎてちょっと……)
 画質も音質もDVDとの違いは歴然であり、いつになるか分からない日本版のBD化を思えば手に入れるだけの価値はある。
 それにしても、英語版は日本語版とかなりニュアンスが違うのな……



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響(センターレス6.0ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52



【BDレビュー】総まとめ


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