*

【BDレビュー】 第39回『ローグ アサシン』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

ジェット・リー×ヤクゥザ×NINJA×ケイン・コスギ=大威力!


そうそう、馬鹿映画はこうじゃなくっちゃ。ねぇ。

でも……


画質:9 音質:10


映像はAVCでビットレート30台を中心に推移。
音声は二言語をドルビーTRUEHD収録。
基本的な仕様はダニー・ザ・ドッグとほとんどおんなじ。

画質について。
馬鹿映画なのに大作映画を見てるみたい! ふしぎ!!
そのくらい、完璧に調律された画です。
目の覚めるような超高画質、と言うには一歩及びませんが、画作りの一貫性という点ではなかなかお目にかかれないレベルにあります。
でもコレ、実はMI:3が目指そうと思ったけどまるで駄目だった、そんな画作りの成功例なんですよね。
コントラストはギラッと高く。
色はゴリッと重く。
映画館で見ると単純に薄汚くなっちまうような色使いですが、BDではそんな画作りのイデアを拝むことができます。

音質について。
Ugh!!
ファッキンジャパニーズヤクゥザユーバスタードサノバビッチマザーファッカー!!!
全編通してニホンゴモドキが途切れません。
たぶん一番まともな日本語を喋ってるのはケイン・コスギです。
っつーかアフロサムライの日本語のほうがマシなんじゃね?
ニホンゴモドキはさておき、最近のBDにおける音質向上の傾向として、U-571に代表される“ダイナミックレンジの拡大”ってのがあるわけですが、この作品もまた見事にその傾向に乗っています。
DVD全般の問題として、あたしは絶対的なダイナミックレンジの不足ってのを常々感じてきました。プライベート・ライアンにしろブラックホーク・ダウンにしろ、銃声が他の有象無象の音に対してさしたる威力上の優位性を持ってなかったように思うんです。そりゃあ音の大小は当然ありますけど、絶対的なものではない。まあBDにも未だにこの次元に留まってるソフトもありますけどね。
その点、BDは違うんです。
この映画も凄いんです。
別に大層な銃が出てくるわけじゃありません。所詮ヤクゥザやポリ公が使うような銃です。
でも、違うんですよ。銃声にきちんとビビるんです。
ビクゥッ!
いつもの音量ポジションで見てたら隣の部屋から「うるせー!!」って言われるくらい、銃声とその他の音との絶対的な違いがあるんです。ひとえにダイナミックレンジの拡大が為せる業でしょう。
ついでに言っておきますけど、“ダイナミックレンジ”の拡大と言っても決して音圧威力方向だけではなくて、きちんと“静寂”の表現力も格段に増してます。そのくせ中身もムギュッと詰まっているので、大げさですけど雑巾から絹に変わったかのような変化があるんです。
BDとロスレス音声がもたらす音質向上は決してお上品な映画や音楽部分にのみ貢献するもんじゃあ決してありませんぜ。
より下品にッ! より凄惨にッ! より酷薄にッ!


ところでこの映画の主人公って誰だっけ?





おまけ

デイズニー、フォーマット戦争終結で「全力でBlu-rayに取り組む」
-「眠れる森の美女」をBD化。宮崎駿が愛するアニメも

ディズニー、散々BD応援宣言をしてるくせしてそんなにソフト出さんよな。
まあどのアニメ作品もそうそう簡単に出せない超級プレミアムな作品だってのは分かるけどさ。
早くファンタジアとかをBDで拝みたいなあ。
インデペンデンス・デイの回でも書いたけれど、BDは記憶の中で昇華された感動の原体験を鮮やかに蘇らせてなお余りあるポテンシャルを持ってるんです。
今なら、あの麻倉センセの提示したグラフの意味が分かります。



BDレビュー総まとめ

スポンサーリンク


関連記事

no image

【BDレビュー】 第214回『男たちの挽歌』

画質:5 音質:14 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの16bit、7.1ch

記事を読む

【AV史に残るBD勝手に10選】第7位『グラディエーター』 ― BD化における落胆と救済

左が最初のリリース。右が後にリリースされたドイツ盤。 【BDレビュー】第184回『グラ

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】コントロールアプリの紹介 『Creation 5』(iPad版)

 いつまで経ってもアプリの検証が進まず、気が付いたら2015年になってしまった。  このままでは永

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第185回『インセプション』

ベスト高画質賞にインセプション それはない。 絶対にない。 思いがけず視聴記を書く気になっ

記事を読む

【AV史に残るBD勝手に10選】BDと歩んだ7年半

 最初に、一番最初に再生したBDはたしか『ステルス』だったような気がする。  発売からあまり間を置

記事を読む

0.1の壁

 私のサラウンド再生環境は思想的にも使用機材的にも極めてオーディオ寄りである。と、少なくともシステム

記事を読む

Roonでクラシックの大洋に漕ぎ出す

Roonの「音楽の海」がもたらすもの  前回の続き。  音楽の海の中でもひときわ巨大

記事を読む

Roon 1.3 (Build 208)とTIDAL Masters

TIDAL MASTERS with MQA  RoonのBuild 208の更新内容とし

記事を読む

【魔境】ハブで音は変わるか?

 魔境注意。 ネットワークオーディオの魔境を往く  今回の魔境はかなり深

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第170回『エイリアンVS.プレデター2』

画質:9 音質:11 映像はAVC、音声はDTS-HDMA 画質について。 凄まじ

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【レビュー】SOULNOTE D-1 音質編

外観・運用編 ・再生環境(詳細) canarino

【Munich HIGH END 2017】SFORZATO / fidata in Munich

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Cocktail Audio CA-X50 【Roon Ready】

  Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら

【Munich HIGH END 2017】constellation audio LEO 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Roon Labs自身による“Nucleus” Roon Server

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Playback Designs Dream DAC MPD-8 / Transport MPT-8 【Roon?】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】DELAの進化は続く

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Mark Levinson No519 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】dCS Vivaldi One 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Ayre QX-8 / AX-8 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】MSB Technology The Reference DAC 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】AURALiC G Series 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

言の葉の穴・四周年

 三周年記事で地元ネタ全面解禁宣言をしてから1年。  主に私のや

【Munich HIGH END 2017】Dynaudio Special Forty

Dynaudio Special Forty https://y

【レビュー】SOULNOTE D-1 外観・運用編

 SOULNOTEのDACには、対応フォーマットのスペックを偏重する流

LUMIN U1がDSD256に対応

LUMINのネットワークトランスポート「U1」、11.2MHz DSD

【菅江真澄紀行文】『菅江真澄と歩く 二百年後の勝地臨毫 出羽国雄勝郡』が完成しました

小町ゆかりの地「真澄と歩く」出版プロジェクト - FAN AKITA

【御礼】ヘッドホン祭&北陸オーディオショウ(デジ研)・OTOTEN 2017が終了しました

春のヘッドホン祭2017 / 第2回北陸オーディオショウの「デジ研」に

【おしらせ】OTOTEN 2017に参加します

 久々だと思っていたら三週続けてのイベント参加です。 O

【おしらせ】春のヘッドホン祭2017 / 第2回北陸オーディオショウの「デジ研」に参加します

 久々のイベント参加になります。 春のヘッドホン祭201

→もっと見る

PAGE TOP ↑