*

【BDレビュー】 第7回『300』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

Spartans!! Tonight, We Dine in Hell!!!


画質:9→11 音質:10


映像はVC-1でビットレートは10未満~20前半。一緒に出してるHD-DVDのせいでビットレートは猛烈に低め。
音声はリニアPCM・4.6MbpsとドルビーTRUEHD・2~2.5前後で、ロスレス音声は二通り収録。


まず画質について。
ワーナーがついにやってくれました。
パラマウントとかいう糞は置いといて、BD陣営で最もクオリティの低いソフトを出すことで有名なワーナーでしたが、300は相当な高画質で出してきました。
基本的な画作りは父親たちの星条旗と似通っているのですが、そこからさらに無用なノイズを抑えて品位を上げた印象です。300は作品の特性上、粒状感たっぷりの画になるだろうと思っていましたが実際その通りで、それでいて無用なノイズをしっかり抑えた上で粒状感もきちんと出しており、素晴らしく“ゴリゴリした画”に仕上がっています。
この、“ノイズを抑えつつ粒状感を出す”というのはどうやらマスターを作る上で非常に難しいらしく、X-MEN3や硫黄島からの手紙など、それを狙った挙句に玉砕したソフトもかなり見てきました。そんな中、300の画作りは見事にそれを実現していると言っていいのではないでしょうか。
惜しむらくは、ビットレートは殆ど10台に留まっており、HD-DVDとの同時リリースという制約が無ければもっと高画質になっていただろうということです。それにしても、VC-1でオーサリングしているスタジオはこれだけの低いビットレートでよくこれだけの画質に仕上げたものです。海賊なんかでも落ち着いたシーンでは10台が多いですが、派手な場面になるとすぐに30台に突入します。史上最強スパルタ戦士300人が100万のペルシア軍と激突し、鎧袖一触八面六臂の活躍をする場面でもやっぱり殆ど10台で、滅多に20台には乗りません。

☆テレビ買い替え後。
何とも貴重なフルHDでもキリリとシャープな画作り。
愕然とするような色の濃密さとますますゴリゴリとした質感には感動したぜ!


次に音質について。
日本発売のBDソフトとしては(恐らく)ワーナー初のリニアPCMでの収録になります。ソフトの情報が出た時、300がワーナー配給だと知った時の「なんだ、ワーナーか……\(^o^)/オワタ」という絶望をいい意味で裏切ってくれました。
素晴らしい音質です。意外と音響設計が地味(というよりは下手?)な気がしないでもありませんでしたが、楽曲やら、戦場の怒号やら、槍と剣がスパルタ兵を切り刻む時の効果音(一番重要)やら、どれもこれも素晴らしいものです。残念なことにうちのシステムじゃあちっとも重低音が出ず、少々薄っぺらい感じになってしまってちょっと悲しい思いをしましたが、そこはサブウーファーを加えるなり何なりでどうにでもなるでしょう。
ちなみに、ロスレス音声としてリニアPCMに加えてドルビーTRUEHDも収録されています。そっちも聴いてみましたが、正直言ってリニアPCMには遠く及びません。
リニアPCM>>越えられない壁>>ドルビーTRUEHD>>ドルビーデジタル
こんな感じです。この程度の音質ではドルビーの言う「ドルビーTRUEHDなら容量節約できる!便利!」という利点もまるで無意味なものになります。300のように同一ソフトで聞き比べられる状況ならリニアPCMの方が遥かに高音質です。

ようやく、ワーナーのBDソフトで高クオリティといえるソフトが出ました。
その記念すべきソフトが大好きな300なのは嬉しい限りです。




おまけ

うちのへっぽこ液晶では暗部の表現がばっさり抜け落ちます。真夜中の戦闘とか悲惨なことになります。
最近の液晶ってその辺どうなんでしょうかね、もうちょっとまともな諧調が欲しい……



BDレビュー総まとめ

スポンサーリンク


関連記事

UHD BDプレーヤー Panasonic DMP-UB90を買った

UHD BDが先か、オブジェクトオーディオが先か  UHD BDが先だった。  やはり「既に

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第163回『A River Runs Through It』

画質:8(6~10) 音質:9 映像はAVC、音声はドルビーTRUEHDの16bit

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第76回『イノセンス』 アブソリュート・エディション

画質:14 音質:12   ※旧版は12の9 映像はAVCで基本30台のハイビットレート。

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】Audirvana Plusのコントロールアプリ 『A+ Remote』

 音楽を聴く際にいちいちPCと向き合いたくない。  マウスをカチカチもしたくない。  要は、オー

記事を読む

iOS11と共にiPhone/iTunesがFLACに対応する……?

iOS11、無劣化圧縮のハイレゾ音源形式FLACに対応! - iPhone Mania iOS

記事を読む

【イベントレポート】ネットワークオーディオ実践セミナー・アバック大阪梅田店

【ネットワークオーディオで実現する快適な音楽鑑賞空間の構築】全国横断実践セミナー  8月1日と

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】Led Zeppelin / Physical Graffiti (Deluxe Edition)

・アーティスト / アルバムタイトル Led Zeppelin / Physical

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】全体の流れ――音源の管理運用・システムの構築・実際の音楽再生

 全体像の把握は大切だ。  でないと、何から手を付けていいのかわからないまま各論に走り、破局を迎え

記事を読む

【音源管理の精髄】 タグ編集&CDのリッピングにかかる時間 【ネットワークオーディオTips】

 タグの編集と管理はめんどくさい。  確かにめんどくさい。  それは事実だ。  では、どれ

記事を読む

【祝】ChorusDS復活!!!

 王者の帰還。  相変わらずLINN DSでしか使

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【地元探訪・神様セカンドライフ編】アオのふるさと:鬼越蒼前神社(岩手県滝沢市)

 既に地元ではない気もするが別に構うまい。  というわけでひ

NetAudio vol.28で記事を執筆しました

NetAudio vol.28 - Phile-web  昨

4,000,000PVを達成しました

 言の葉の穴は2017年10月19日をもって、4,000,00

SFORZATO DSP-Doradoとfidata HFAS1-XS20を導入した

「純粋なネットワークオーディオ」への憧憬 続・「純粋なネットワークオ

月刊HiVi 2017年11月号に記事を執筆しました【おまけつき】

月刊HiVi 11月号 10/17発売 「ロマンポルノ」を

【ホームシアターでゲームをしよう!】第3回『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』

https://www.youtube.com/watch?v

TIAS2017の思い出

 色々あるが、最も印象に残ったのはナスペックブースでのPlayback

【イベント報告】東京インターナショナルオーディオショウ2017 於:トライオードブース

予告:東京インターナショナルオーディオショウに参加します  

【ホームシアターでゲームをしよう!】第2回『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』

https://www.youtube.com/watch?v

【ハイレゾ音源備忘録】Nicogi / 蜃気楼

・アーティスト / アルバムタイトル Nicogi /

【ホームシアターでゲームをしよう!】再始動

 諸事情により、第1回『The Last of Us』以来

【ハイレゾ音源備忘録】Nicogi / Precious Morning

・アーティスト / アルバムタイトル Nicogi /

【BDレビュー】第345回『RWBY Volume 4』

画質:8 音質:6 (評価の詳細についてはこの記事を参

JPLAYの入門ガイドを作成しました

JPLAY日本語公式ページ →PCオーディオ入門者向け設定ガイド

月刊HiVi 2017年10月号に記事を執筆しました【おまけつき】

月刊HiVi 10月号 9/16発売 祝35周年・UHDブ

【ハイレゾ音源備忘録】Helge Lien Trio / Guzuguzu

おまえの新譜グズグズじゃねーか(歓喜) ・アーテ

【ハイレゾ音源備忘録】Tingvall Trio / Cirklar

・アーティスト / アルバムタイトル Tingvall

【ハイレゾ音源備忘録】Julian Lage / Arclight

・アーティスト / アルバムタイトル Julian La

【レビュー】DSP-Dorado 音質編

外観・導入編 設定・運用編 ・再生環境(詳細)

【UHD BDレビュー】第33回『ザ・コンサルタント / The Accountant』

画質:6 音質:8 (評価の詳細についてはこの記事を参

→もっと見る

PAGE TOP ↑