第101回『ルパン三世 カリオストロの城』
BDルパン1


ジブリ盤
BDルパン2



画質:7
音質:8


映像:AVC 今回はきちんと24P
音声:リニアPCMモノラル2ch 24bit


○画質
 既存盤とはひと目で別物と分かる出来。
 傷、ユレ、ゴミ、ノイズ、映像鑑賞を妨げる諸々の悪弊は丹念に取り除かれており、実に清廉な画を拝むことが出来る。既存盤はレビューを今見るとなかなか甘い評価をしているが、かなり悲惨なレベルでノイズが出ていた。
 24P化の恩恵だろうか、パンもだいぶスムーズになった印象。
 既存盤と比べると少々ソフトフォーカスになっているようだが、透明感で圧倒的に勝るためボケた感じは受けない。
 色調も違う。全体的に彩度が抑えられた一方で、緑が強くなっているという印象。おそらくはこの色が本来意図されたものなのだろう。
 映像のリマスターとしては素晴らしい仕事と言える。既存盤のレビューで「これ以上の画質を実現しようと思えばディズニー並の情熱が必要になるだろう」と書いたが、何にせよ多大な情熱が注がれたことは間違いない。
 しかし、残念ながらディズニーのレベルには及んでいない。後半になるにつれて、放置されている/取りきれなかったと思しき傷やらゴミやらノイズやらが増えていく。
 力尽きたかな?

○見どころ
 大公の城


○音質
 既存盤は16bitだったのでスペックアップとなる。
 全体的に盛り上がりの幅が広がったようにも思うが、既存盤から評点を上げるほどのものでもない。
 細かいことは気にせず、声優陣の演技に耳を傾けるべし。

○聴きどころ
 声


○総評
 やればできるじゃないか、と思う一方で、なぜ最初から本気を出さないんだ、とも。
 画は間違いなく良くなっているので、とことんこだわるのなら買い換える価値はある。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PW10
Nmode X-PW1 ×3
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Focus200C
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52



【BDレビュー】総まとめ