デザイン、“モノ”としてのクオリティはオーディオ機器の重要な要素である。
 NAS/サーバーも“オーディオ機器”として捉えるならばなおさらだ。
 “ネットワーク”という特性を活かして物理的に遠く離れた場所に設置するならいざしらず、NAS/サーバーをオーディオラックに設置するとなれば、オーディオ的なセンスに溢れたハードウェアを期待したくもなる。
 

 L1は製品ページでこんな風に謳われている。

BEAUTIFUL
A perfect match for the LUMIN power supplies, unlike many NAS units, this server is designed to look at home in your hi-fi rack.



 前回の記事から重複も多いが、あらためて外観から見ていく。


 正面から見れば、A1/S1の外部電源とデザインはまったく同じ。
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 分厚いフロントパネルに加え、実に頑強な筐体も同様。
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 フロントパネルのLEDは動作状況のインジケーター。
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 背面。USBが充実している。そんなに増設したいのか。
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 インシュレーター。手抜きなし。
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 問題の外部電源。
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 裏を見ると……
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 搭載しているHDDは2TB。
 製品ページには1TBとの記載があるが、要は2.5インチのHDDなら積めるということだろう。
 ただ、自分で交換できるような代物なのかは不明。
WS000462

 音源の移動はPCからUSB経由で行う。この辺は運用編で後述。
 USB3.0接続ながら速度はあまり出ない。
 下は手持ちのライブラリを突っ込んでいるの図。
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 LANに接続後、音源のスキャンが始まる。
 クイックスタートガイドによれば100アルバム/2分程度とのことだが、確かにそのくらいの時間はかかる。長い。長いうえに、色々と挙動が不安定。この辺はソフト編で後述。


 搭載しているのがSSDではなくHDDということで気になるのは動作音
 常にカリカリカリカリ音を出しているようでは音楽を聴くどころの話ではない。

 その点、L1はよく静音化されている。決して無音ではないが、よほど視聴位置の近くに置くでもしない限り、音楽を聴いている最中にHDDのシーク音が耳障りになるようなことはあるまい。ちなみに音源のスキャン中にはそれなりに音がする。

 外部電源は見た目的にはまったくありがたみはないが、品質的に悪いものではないらしく、例えばQNAP TS-119の付属品のように不愉快な高周波音を出したりはしない。無音である。
 とはいうものの、L1の“オーディオラックに映えるデザイン”を誇っておきながら電源がどう見ても汎用品というのはいかがなものか。本気でモノとしての存在感やクオリティを追求するなら、やはりL1にもA1/S1のように強力な外部電源を用意すべきではあるまいか。

 どれだけ高くなるかは知らないが。