ピクサーほんとすげえな……


『トイストーリー』  画質:10 音質:10
『トイストーリ-2』 画質:10 音質:12
『トイストーリー3』 画質:15 音質:13


映像は三作AVC、音声は1と2がDTS-HDMA24bitの5.1ch、3がDTS-HDMA16bitの7.1ch&24bitの6.1ch

画質について。
1,2,3と続くにつれ、飛躍的に情報量を増していくテクスチャのディティールとライティング。まさしくフル3DCGアニメーションの進化の歴史を目にしているかのよう。
95年の1の時点でこれだけの映像が作れたのかと思うと驚愕するしかない。1はさすがにテクスチャの解像度が低いのが見て取れるが、BDという器になっても解像度不足に伴うジャギーは皆無であり、製作陣の熱意には脱帽しきりである。
3にもなると、最先端の作品だけあって映像や画の質感は既に豪華絢爛を通り越し、WALLEと同じレベルの「そこにある」という次元に到達している。1,2ではさすがに厳しかった“おもちゃごとの質感の微妙な差異”まで楽々表現されており、ソフト化にあたってのほころびなど一秒たりとも、一フレームたりとも見つけることは出来ない。

音質について。
こちらも映像同様、凄まじいまでのこだわりと愛情が注ぎ込まれた仕上がりとなっている。
三作品とも、マルチチャンネル・サラウンドの見本のような出来。カメラを基点として前後左右どこで音が鳴っているのか、どのように音源が移動しているのか、精確無比な音響効果にはまったくもって恐れ入る。快活なダイアローグと洒落っ気の効いた音作りもあいまって、作品世界を実に魅力あるものとしている。
2、3では上記のような緻密さに加え、活劇と呼んでもまったく差支えが無いほどの巨大なエネルギーを有する音響場面が随所に盛り込まれており、音に包み込まれる醍醐味を存分に提供する。
3はともかくとして、昔々に見た1と2にもこれだけの音情報が入っているとは夢にも思わなかった。



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