画質:7
音質:9


映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch 24bit


○画質
 20世紀FOXの珍しい手抜き対象に選ばれ、見るに堪えなかったレベルの2007年版とは打って変わって、「見れる」ようになった、というのが第一印象。
 全体を通してグレインの強い80年代映画ではあるのだが、暗部のノイズはかなり丁寧に取り除かれているようだ。
 マーフィーをはじめ、登場人物は随分と血色がよくなり、“生きている”感が増している。ロボコップの装甲の紫がかった金属光沢もより艶やかに輝き、存在感を強めている。
 目の醒めるような高画質、そんな言葉とは依然として無縁ではあるものの、これならBDを名乗っても恥ずかしくない。
 
○見どころ
 マーフィー無惨
 「まじめにやれ」


○音質
 視聴記の記述を見る限り、2007年版のDTS-HD Master Audioは16bitだったようだ。
 で、今回は24bit。
 その差かどうかは定かではないが、当時からだいぶ再生機器が進化したことを加味しても、だいぶ音も良くなっているように思う。
 所構わず四方八方から音が噴き出す安直な、もとい古き良きサウンドデザインはそのままで、一音一音の力感が大いに増しているようだ。

○聴きどころ
 マーフィー無惨
 やぶれかぶれ市議会議員


○総評
 BDの黎明期から、20世紀FOXはSPE、ディズニーと並んで、高品質なBDを出し続けてきた。これは間違いなく称賛されるべきである。
 ただ、稀にではあるものの、20世紀FOXは明らかに手を抜いたBDも出すことがあった。一層、MPEG-2、冗談のような画質。プレデターとか羊たちの沈黙とか。かつてのロボコップもそうだった。おそらくソースの保存状態その他が酷くて、高画質にする努力を最初から放棄したのだろう。
 まぁそんなこともあったが、今回のロボコップはよくできている。
 画質にも音質にも私は満足だ。
 できればスターシップトゥルーパーズもリマスターしてほしいもんだが。


○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PW10
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Focus200C
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52



【BDレビュー】総まとめ