ちょっとスポックさんスペック高すぎじゃないですかね……
画質:11 音質:10
映像はAVC、音声はドルビーTRUEHDの7.1ch
パラマウントはドルビーTRUEHD多いな。
画質について。
重厚、硬質、明瞭、そして強めの粒状感という昨今の大作映画によく見られる画であり、基本的に画質は素晴らしい。
冒頭の赤い森? においても、単なるベタ塗りにならず立体感を上手に表出できている。
しかし、最大瞬間風速は凄いが、全体的にはムラが激しい。
特に実写パートで暗い場面になると酷い。暗部には盛大にノイズが乗り、なかなか見ていて情けない。
ところが(相対的に)明るい場面になると、打って変わってとてつもないキレを見せる。
作品序盤、ある人物を見つめる敵役のあんちゃんのカットはとてつもない高画質で目を見張った。最大瞬間風速だが。
見どころ:
提督に出世したロボコップ
敵役のあんちゃんの顔芸
音質について。
基本に忠実に、盛り上げる所はしっかり盛り上げるBGMと、手を抜かないサウンド・デザインと、じゅうぶんな威力を持った効果音の合わせ技で、しっかり楽しめる映画音響となっている。ダイアローグも非常に情感のこもった再現で、敵役のあんちゃんの怪演は特筆に値する。
また、本作において実体弾はほぼ登場せず、作中の兵器は基本的にビームライフル的なもの。多くの映画で(それこそスターウォーズでさえも)その手の兵器の音が中抜けでしょぼいのに対し、本作のビームはしっかり“中身の詰まった”音がする。プシュンではなくズバン。たったそれだけで、銃撃戦から得られる迫力は段違いだ。宇宙空間で艦船同士の戦闘が多かった前作に比べると、本作は明らかに白兵戦の比率が高くなっている。宇宙戦と白兵戦、それぞれしっかりと作り込まれている。
ただ、非常に高いレベルのサウンドを提供してくれるのだが、この映画でしか味わえないとんでもない音響体験があるかと言われれば、残念ながらそこまでのものはない。
聴きどころ:
敵役のあんちゃんの怪演
ワープ後の粒子感の表現
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第240回『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
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