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【BDレビュー】 第140回『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

画質:8 音質:10


映像はAVC、音声はドルビーTRUEHDの16bit。
ちなみにこの評価はBDBOX1、1~13話での評価である。

画質について。
製作時期的にはまだまだデジタルアニメーションの初期~発展期といった頃合いだったろう。それもあってか? 画調はいまいち安定せず、マッハバンドもそこかしこに見受けられる。エヴァ序にも用いられて物議を醸したソニー謹製のSBMVが攻殻SACにも用いられているが、マッハバンド皆無とはやはりいかなかったようである。映像自体も、オープニングの3DCGがそもそも解像度が足りていなかったり等、「BDになってここまで見えるとは思わんかった」的な場面が散見される。
しかし、とにもかくにも、結局のところ、この時代に、これだけの映像を、テレビシリーズで、しかもHDで製作していたという事実に惜しみない拍手を。
窮極に透徹した空気感、スタッフの脳内を直接覗き込んでいる極限のダイレクト感はまさにデジタルアニメでしか味わえない醍醐味である。偉大な作品の偉大なBD化である。

音質について。
よくもまあ、テレビシリーズの長丁場に渡って、これだけの上質な音響を作り続けたものだ。感動である。
OPからトばしている。
効果音のマルチチャンネルの有効な活用、移動感の明確な表現、菅野よう子BGMの見事なサラウンドミックスなど、マルチチャンネル・サラウンドに求められる全ての要素を完璧に構築しているというのはまったくもって見事の一言。公安九課の面々の声、アクションシーンの銃声や爆音、数々のメカが織り成す駆動音、電脳世界を駆け巡る純然たるイメージとしての音、どれもが力強く透明であり、場面に応じて各チャンネルに必要に応じて割りふられ、見事なサラウンドを構築している。見事のさらに上、驚愕と官能の領域には少々及ばないものの、とにかくこれだけの質の音響をテレビシリーズで作り続けたことに、映像同様最大級の賛辞を送る。
某亀の音響があまりにも凄惨だったこともあるが、やはり日本の映像作品の主役は画も音も含めてアニメなのだ、ということを実感させてくれる。



BDレビュー総まとめ

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