画質:9 音質:7


映像はAVCでSPEの手堅いエンコード。
音声はドルビーTRUEHD、bit数は失念。

画質について。
画調についてはアイアンマンとほとんど同じ。こちらはより精細感志向でグレインも強め。情報量もアイアンマンに比べ豊富ながら、画面が暗くなると急激に甘くなるという致命的な弱点がある。その場合、グレインばかりが目立つなんとも下品な画面になってしまう。
文句があるのはこのくらいで、あとは全体的に順当な高画質を実現している。ハイコントラストに濃厚な色彩は十分に楽しめる。俯瞰撮影の場面はなかなかのもの。
ちなみに画質評価とは何の関係も無いが、どうにもハルク自体のモデリングが胡散臭い。浮きすぎる。

音質について。
これまたアイアンマン同様振るわない。重さはあるものの硬さが無い。鋭さが無い。
鋼の如き肉体を有する巨人が大暴れしているというのに、一部を除いてどれもこれも音が鈍すぎる。強靭な筋肉がぶつかり合うというよりは単に脂肪を叩きつけているかのようだ。ちなみに作中で登場する重火器の類もイマイチ元気が無い。『ランボー最後の戦場』にも登場する50口径機関銃が出てくるが、繰り出される音響はてんで勝負にならない。
全体的になんとも軟調、鈍重。強靭、重厚とはいえない。それでもきちんとマルチチャンネルを活かした音響製作はなされているので、聞いていてつまらないということはない。



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