画質:8 音質:7


映像はVC-1で10台をうろつくワーナー仕様。
音声はドルビーTRUEHDの16bit。

画質について。
日本のようにトゥーンシェーダに依存しない、完全リアリスティック志向のフル3DCG作品で、本来であればマスターの時点で最も画質評価15点に近い作品のはずなのですが、あいにくワーナーの手によるということでその魅力も半減しています。
例によってワーナーらしい情報量に乏しい画ですが、この作品の場合は元のマスターが恐ろしく超高鮮鋭かつ極大情報量でしょうから、ワーナー的情報量欠落が致命的な悪影響を及ぼすまでには至っていません。落ち着いた風合いという形で作品としては一応馴染んでいます。元が元なんで絶対的な情報量としても決して少なくはありませんし。
とはいうものの最暗部の情報があるレベルからばっさりと抜け落ちるのは相変わらず。暗部へ至るグラデーション自体は滑らかに出ているんですがねー。
ちなみに見所はナニ。もはやギャグにしか見えない。

音質について。
繊細さと鋭さに欠けますが、要所要所でのダイナミックレンジの広さはなかなかのものがあります。
素の音質としてはなかなか素晴らしいものがあると思いますが、生憎と音響効果が大したことないためにその魅力を十分に生かしきれていない感があります。
もうちょっと派手派手にドカドカ音を乱舞させていい気がしますね、絶対的な音数が少ないもんで。



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