デスペラードの続編というよりはある種のリメイクのような気が……


画質:8 音質:9


映像はAVC、音声はDTS-HDMAの16bit

画質について。
今作からロドリゲス作品もデジタル撮影に以降。
フィルムとは打って変わって空気が澄み、一気に奥行き感が出てくる。色彩は相変わらず古臭いイメージで、前作の赤茶けた色味に加えてかなり黄色が強くなっている。
細部に目をやると、フィルム時代に比べてかなりディティールも出てきているのだが、近作に比べるとやはり物足りない。そのぶん、意外と控えめな粒状感もあわせ、叩きつけるようなディティールと汗臭さで魅せるというよりはむしろ、毒々しく不健康な光と色彩をSNよく見せる映像となっている。
見どころ:
顔芸

音質について。
音に関しては前作からのパワーダウンが著しい。
銃声一発一発の威力は十分。マルチチャンネルの活用も闊達。声の質感もギターの音も良い。
しかし、落ち着いてしまった。
今作も冷静に考えればアクション映画として高水準な音響に違いないのだが、そもそも冷静に考えられなかった前作との差はやはり歴然である。監督つながりというわけではないが、この“冷静になったせいで面白くなくなってしまった”という現象はプレデターズでも起こっていた。
監督には今一度音響に関しても不真面目になってほしいものだ。
聴きどころ:
教会



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