画質:9 音質:8


映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit
いよいよもってSPEはドルビーを見限った感

画質について。
レジェンド・オブ・メキシコからさらに時代が進み、デジタルカメラの性能もだいぶ向上したのだろう。その辺の技術の進歩が露骨に映像に出ている。
近作のアクション映画に求められる画質の要素を高水準で満たしている。十分な情報量に支えられたキレのある画、粒状感を積極的に付与しつつもノイジーには転ばないバランス感覚など、全編通して非常に安心して見ていられる。映像そのものにはちっとも安心できないが。
ロドリゲス監督作品にほぼ必ず登場するダニー・トレホが演じるマチェーテの顔は、それ自体で撮影機材の進歩を映し出す鏡のような。かつてないディティール……もとい凸凹の表出。
冒頭のハッタリも含め、映像的な遊び心とスペック的な意味での画質がうまい具合に両立されている。
見どころ:
ダニー・トレホ
セガール

音質について。
タイトルが示すように、銃撃戦よりは肉弾戦にアクションの主題が置かれているため、四方八方に銃弾が行き交うようなサウンドデザインではない。鉈が閃くたびに頭がごろごろ落ちていく様はぎょっとするが、音にもう少し凄味が欲しいところ。
上手に作られた類の音だが、最近のアクション映画としてはあくまで平均的。映像のはっちゃけ具合に比して音が少々弱い感は否めない。音ももっともっとネタに走ってほしかった。
聴きどころ:
バイクガトリング
セガール



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