某氏からのリクエストにより。
早速始めよう。
OPPOのBDプレーヤーにはスマホアプリが用意されているが、これは公式も言っているとおり、単なる「リモコンの代替品」であって、ネットワークプレーヤー的な機能は一切備えていない。
「MediaControl」というもうひとつの純正アプリではネットワークプレーヤーのコントロールもできるようだが、残念ながら私の環境ではエラーが出て繋がりすらしない。
というわけで、DMRとして使う場合には他の汎用コントロールアプリを使う必要があるが、とりあえず先にプレーヤー本体で一通り再生し、ネットワークプレーヤーとしての使い勝手を確認してみよう。
やったぜ。
『ネットワーク』から……
NASを選び……
アルバムを選び……
なお、この段階でアルバムアートは表示されない。
曲を選び……
この段階でアルバムアートが表示される。一段階遅くないか?
いざ再生。クレイトスさん。
試しに192kHz/24bitの音源も再生してみる。問題なし。
さて、アルバムアートもまぁ出ると言えば出るし、音源の情報もきちんと表示されるのだが、ひとつ大きな問題がある。
圧倒的にレスポンスが遅いのである。
NASの音源を表示して選曲する、その一連の流れはスムーズでいい。
しかし、実際に音源をストリームして再生が始まるまでが異常に長い。さらに、曲のスキップもとにかく長い。長すぎる。
以下、リモコンのスキップボタンを押してから延々待たされているの図。
少なからず不安を覚えつつも、次にDMRとしての検証を行った。
そもそもDMRって何だ、という人は……とりあえず、スマホのコントロールアプリを介して操作するモード、的な理解で構わない。
ChorusDSやLUMIN Appは使えないので、毎度おなじみSongBook Liteを使用する。
あったあった。
と、ここまではよかったのだが……
再生できない!
挙句の果てにエラー、こんなメッセージ初めて見たぞ。
仕方がないのでKinskyを使用。
出た出た。
再生もできた。
……が、本体を直接操作した時よりさらに遅い! 遅すぎる! バッファリングに時間かかりすぎ。
ちなみにDMRとして使うと、OPPOから出力している画面上にはアルバムアートは表示されない仕様のようだ。さらに、タイトルから何から一切音源の情報が表示されない。不具合的な何か?
まぁコントロールアプリを使っている以上何の問題もないが。
ここで、また致命的な問題が発生した。
プレイリストが機能しない。
次の曲へスキップもできない。
そもそもプレイリストの次の曲が再生されない。
ギャップレスがどうとか言う次元ではない。
ありゃりゃ……
ネットワークプレーヤーとして非常に多機能であることを売りにしている割には、なんともしまらない結果となってしまった。
公式では良好なレスポンス云々と言っているが、にわかには信じがたい。
音楽再生は期待外れと言わざるを得ないが、動画再生だとまた違った感じかもしれない。
結論。
OPPO BDP-103(あるいはBDP-105も)は、ネットワークオーディオプレーヤーとしては、機能自体は備えているが、使い物にならない。
餅は餅屋。
以上。
念のために言っておくと、この記事はあくまで私の環境でネットワークオーディオプレーヤーとして使った場合のものであって、OPPO製品の本懐であるBDプレーヤーとしての価値を損なうものでは決してない。
むしろ、BDプレーヤー(のプラットフォーム)としては、操作に対するレスポンスといい、ユーザーフレンドリーなインターフェースといい、間違いなく最高の製品であることを付け加えておく。
【音源管理の精髄】 目次
【音源管理の精髄】 OPPO BDP-103をネットワークオーディオプレーヤーとして使ってみる 【ネットワークオーディオTips】
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