画質:10 音質:8
映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit、7.1ch
画質について。
文句なし。
全編通じて高彩度、鮮烈な発色が支配しており、ソフト化に際してのノイズといった疵はまったく見られない。見えるべきものはすべて見通せ、欠落する情報領域は一切なく極彩色の光が画面いっぱいに煌めく。
ラプンツェルから見た世界はかくも眩しいというかなんというか、露骨すぎるくらいにカラフルな映像が続く。一方で、CGのディティールそのものはそれほど稠密とも言えず、映像的にどこか子供だまし感というか、省エネ感というか、そういったものが感じられてしまう。結果として、数少ないダークサイトに転じるシーンもいまいち凄味を感じない。端的に言って綺麗すぎるのである。敢えてそういう画に作ってあるなら、それはそれで正しいのだろう。
とにかく工学的精度としての画質にケチをつける部分は皆無。これだけのディティールの3DCGアニメーションを完璧にソフト化するだけでも驚愕すべきことだし、未だにマッハバンド出しまくりの日本発アニメBDとは隔絶の次元にあるのは確か。ただ、技術的完璧さのさらにその先を求めてしまうのは、それがディズニーだから。
見どころ:
I see the light
髪
音質について。
いまいち盛り上がらなかったというのが正直なところ。
7.1chと言いつつもそれほど包囲感や厚みは無し。時折はっとするような音が聴けるが、どれもこれもシーンごとの単発で終わり、作品全体を貫徹するサウンドデザインというほど仕上がってはいない印象。
おそらく内容的にも映像的にも音響的にもハイライトになるであろう、I see the lightのシーンにおいても、音響的な盛り上がりはいまひとつ。もっともっとアンビエンス効かせるとか、積極的にサラウンドミックスするとか、その辺の工夫が欲しかった。
聴きどころ:
馬
ダム
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第205回『塔の上のラプンツェル』
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