*

canarino Fils 単体サーバー編 その1

canarino Fils ― デジタル・ファイル再生の原器
ついにデジタル・ファイル再生の原器を手に入れたぞ

理想のオーディオ用PCを求めて 単体サーバー編

 少なくともLUMIN A1がなくならない限り、諸々の実験や試聴を除く、canarino Filsの普段の用途はもっぱらサーバーということになる。LUMIN A1がRoonReadyになればRoon Serverとしての運用も増えるだろうが。

 さて、未だアナログ電源が手元にない状態で音質比較をするのは私としても心苦しいのだが、canarino Filsが手元に来てしまった以上、それをやらないわけにはいくまい。というよりも、私自身のやってみたいという感情を抑えられない。
 まぁ、ノートPCと比べるのなら、付属の電源アダプタという条件が揃うのである意味好適とも言える。


 というわけで、何の変哲もないノートPCと、素の状態のcanarino Fils、そしてボスにLUMIN L1 + アナログ電源を迎えて比較を行う。

 なお、Fidelixのアナログ電源を使ったcanarino FilsはLUMIN L1に劣らない音を出せることは以前に確認済みである。


2016111701
 源泉→上流→下流。


 いつものリファレンス音源を一通り聴いて、ノートPCとcanarino Filsの差は明らか。
 どちらもPCをそのまんま使った時に感じられる「粗さ」はあるものの、canarino Filsは音に力があり、ノートPCのように音が死ぬ印象はない。粗さはアナログ電源の導入で解消されることは経験済みなので別にいいとして、音に力があるということが今後に大きな期待を残した。

 続いて、canarino FilsとLUMIN L1(&アナログ電源)の比較。


 ……

 …


 差がありすぎて話にならない……

 単純な力感だけならむしろcanarino Filsに軍配が上がるのだが、S/Nの高さと静寂感から生み出す彫りの深さのおかげでLUMIN L1の音の方が圧倒的に存在感がある。そのほか、細部の描写や色彩感でもLUMIN L1の圧勝である。
 
 付属の電源アダプタを使った状態で単機能に特化した製品に太刀打ちできるなんて最初から思っていなかったとはいえ、予想以上の差があった。
 コレほんとにアナログ電源を入れればLUMIN L1に劣らない(同レベルとは言ってない)音が出るのかと、少々心配になってしまった。
 ただ、がっちりした筐体のファンレスPCを買ってきていきなりオーディオ機器を凌駕するような音が出せるなら苦労しないし、私もそんな期待はしていない。

 「オーディオ機器」の壁は高い。LUMIN L1はオーディオ機器としての矜持が偽りでないことを見事に証明し、そしてcanarino Filsはその領域に到達し得る資質を示した。
 両者にとって良い結果である。これでいいのである。

 とにかくアナログ電源がやってきた段階でサーバー編その2をやろう。
 その時が決戦だ。


決戦!


Roon関連記事まとめ

【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】

よくある質問と検索ワードへの回答

スポンサーリンク


関連記事

【BDレビュー】第294回『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 』

画質:9 音質:6 映像:AVC 音声:DTS-HD Master Aud

記事を読む

【レビュー】逢瀬 AK4495S試作DAC 運用・音質編

【レビュー】逢瀬 AK4495S試作DAC 外観編  本機のUSB入力はAmanero C

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】 Helge Lien Trio / Natsukashii

・アーティスト / アルバムタイトル Helge Lien Trio / Natsukashii

記事を読む

【レビュー】OPPO Sonica DAC 音質編

導入・外観編 ネットワーク編 ・再生環境(詳細) canarino Fil

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第122回『キング・コング』

画質:12 音質:(8) 映像はVC-1でビットレートは極めて低め。そもそも20Mbps台

記事を読む

画質が迫力を凌駕する瞬間

画質を取るか、迫力を取るか  ≒テレビか、プロジェクターか。  4K/HDRをあっという間に

記事を読む

Roon ServerがQNAPとSynologyでも使えるようになったぞ

Roon Server on NAS  元々は一人のユーザーが始めた試みに、本体が合流した

記事を読む

TIDALがもたらすもの

 TIDAL。  ドイツの高級スピーカーメーカーのことではなく、音楽配信サービスのTIDALである

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第30回『ワールド・トレード・センター』

今となっては貴重なパラマウントのBDソフトです。 まだまだ発表されるソフトが少なかった当時だから買

記事を読む

【ホームシアターでゲームをしよう!】記事まとめ

 でかい画面とすごい音で遊べば、ゲームはもっと面白くなる。  ホームシアターでゲームを

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【UHD BDレビュー】第47回『トランスフォーマー/最後の騎士王』 英国盤 【Dolby Atmos】

画質:10 音質:14 (評価の詳細についてはこの記事

SFORZATO流「ネットワークプレーヤーの使いこなし」が掲載されたので

 我が身を振り返ってみた。 Netwok Audioについて

Bricasti Design M12 / M1 SE mk2のLAN入力がPCM 384kHz/24bit・DSD 5.6MHzに対応

M12およびM1 Special Edition mk2仕様変更のご案

ついに日本でロスレス音楽ストリーミングサービス「Deezer HiFi」が開始

日本初、ロスレス音楽ストリーミング「Deezer HiFi」開始。3,

【レビュー】日本テレガートナー M12 GOLD SWITCH

 魔境深淵注意。  みんなおこらずに楽しく読んでね。

【ハイレゾ音源備忘録】Nicogi / DigiFi No.28付録音源

・アーティスト / アルバムタイトル Nicogi /

「自分の音源ライブラリ」の未来

 言の葉の穴を本格的に始めてまだ間もない頃、こんな記事を書いた。

【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトオーディオの威力を実感できるタイトル10選・2017年版

 せっかく、「さらなるサラウンド体験のために天井にスピーカーを付ける」

【BDレビュー】第353回『パトリオット・デイ』

 日本ではUHD BDが発売されないという悲劇。 https

LUMIN AppがiPad Pro 12.9インチにネイティブ対応

コントロールアプリのiPad Pro 12.9インチへの対応状況

【BDレビュー】第352回『バーニング・オーシャン』 【Dolby Atmos】

 日本ではUHD BDが出ないという悲劇。 https://

LINN KLIMAX DS/3・DSM/2(Katalyst DAC搭載モデル)がDSDの再生に対応

LINN FORUMS  LINN DSのファームウェア、Dav

WaversaSystems WCORE(Roon Server)

WCORE開発完了 - WaversaSystems  要は

【BDレビュー】第351回『ハードコア』

 一人称視点のアレ。 https://www.youtube.c

UHD BD化を待ち望む作品10選・2017年末版

BD化を待ち望む作品10選  未だBD化されていない作品も多いと

【UHD BDレビュー】第46回『スパイダーマン:ホームカミング』 英国盤 【Dolby Atmos】

画質:6 音質:7 (評価の詳細についてはこの記事を参

【UHD BDレビュー】第45回『ベイビー・ドライバー』 英国盤 【Dolby Atmos】

画質:7 音質:12 (評価の詳細についてはこの記事を

【BDレビュー】第350回『グレートウォール』 【Dolby Atmos】

同時にUHD BDが出ている作品のBDを評価するのはいささか心苦しいの

【BDレビュー】第349回『キング・アーサー』(ガイ・リッチー監督/2017年) 【Dolby Atmos】

同時にUHD BDが出ている作品のBDを評価するのはいささか心苦しいの

DigiFi No.28で記事を執筆しました

 本日発売。 DigiFi No.28 特別付録ハイレゾ

→もっと見る

PAGE TOP ↑