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【ネットワークオーディオTips】Twonky Serverで高解像度のアルバムアートを配信する方法、あるいは「トンキー病」の直し方

公開日: : 最終更新日:2016/06/25 PC・ネットワークオーディオ関連, オーディオ・ビジュアル全般

※2016/06/25追記※

Twonky Server 8.3、さらば、トンキー病

※追記おわり※




 「トンキー病」なる症状がある。
 別にこれは正式名称でもなんでもなく、厳密には必ずしもTwonky Serverに固有の症状というわけでもない。
 しかし、多くの人がTwonky Server使用時に遭遇し、なおかつTwonky Serverに顕著な症状であることから、便宜的かつ勝手に私がトンキー病と呼んでいるだけである。

 で、どんな症状かというと、こんな症状である。

 アルバムアートをコントロールアプリ上で表示させた時、
 本当はこうなってほしいのに、
s_IMG_0045

 こうなってしまう。
s_IMG_0054

 これがトンキー病。

 せっかく気合いを入れて綺麗なアルバムアートを仕込んだのに、これではあんまりだ。
 目で見る愉しみも何もあったものではない。
 悲しすぎる!


 このように、サーバーソフトに起因するアルバムアート表示の低解像度化のことを、その最たる発生例の名を借りて「トンキー病」と勝手に呼んでいる。
 基本的にアルバムアートの表示品質はデータを配信するサーバー側に依存する。使用するコントロールアプリによっては、アプリ側で画像をリサイズして表示するものもあるが、それも常識的な範疇に留まっている(極端な劣化はない)。つまり、「表示されるアルバムアートが汚い」ことの原因はコントロールアプリにはない
 無論、アルバムアートを高品質に表示するためには、そもそもの時点で音源へ高品質な画像がタグ付けされている必要がある。

 詳しくは「サーバーソフトの画像配信能力をぶった斬る」を参照。


 さて、このような症状に出くわしたことがある、もしくは現在進行形で出くわしている人も多いはずだ。
 私もそうだった。

 今まで断片的にしか触れてこなかったので、ここであらためて記事にしておく。
 まさか、今日に到ってなおトンキー病が猛威を振るい続けるとは思わなかった。



○Twonky Serverで高解像度のアルバムアートを表示する方法

 というわけで、リスクなしで誰でもできる簡単な方法。
 最も問題になるであろう「Twonky Serverのトンキー病」の直し方。


 まず、Twonky Serverの設定画面を開く。
 PC版ならプログラムから開けるし、QNAPであればNASのメニュー画面から開ける。
 こんな風に。
20150811トンキー病09
 
 QNAPに限らず、サーバーソフトにTwonky Serverを使っているNASであれば、必ずTwonky Serverの設定画面に辿り着く方法があるはず。

 アイ・オー・データ RockDisk for Audioの場合
 

 これがTwonky Serverの設定画面。
20150811トンキー病03

 用があるのは「共有」と「アドバンスト」。

 まずは「共有」。
 中の「メディアレシーバ」を開き、IPアドレスから使用しているコントロール端末を見つけ、メディアレシーバタイプを変更する。ChorusDS最高。
20150811トンキー病01

 次に「アドバンスト」。
 中の「サーバ管理」からデータの更新をかける。
20150811トンキー病02

 本当は②だけでいい気がするのだが、念のため①②③のセットで。
 なおこの時、使用する端末(スマホやらタブレットやら)のコントロールアプリはすべて終了させておく。
 一回で改善する場合もあれば、何度も繰り返した挙句NASの電源を入れ直してようやく改善する場合もある。こればっかりは何とも言えない。

 そしてサーバーの再起動・コンテンツフォルダの再スキャンが終わったら、再度アプリからアクセスする。


 これでトンキー病は直る


 しかし、トンキー病は再発することもある。
 再発の理由は色々と考えられるが、とりあえずその時はまた同じ工程を行えばいい。
 それで直る。


 トンキー病はTwonky Serverの持病だが、決してNASの仕様などではない
 直る。直せる。
 設定画面にさえ入れれば。


 さて、ここから先はトンキー病の正体と原因について。
 興味のある人はどうぞ。



○トンキー病の正体

 むかしむかし、様々なデバイスの解像度が低かった時代。
 高解像度の画像を低解像度なデバイスにそのまま配信しても意味がないためか、サーバーソフトは配信先のデバイスに合わせて画像をリサイズし、そのうえで配信するという機能を持つに到った。
 画像のリサイズに限った話ではなく、動画のトランスコードなども同様であり、使いようによっては非常に便利であることは間違いない。
 時は流れて現代、スマホをはじめ、ありとあらゆるデバイスが高解像度化を果たした。

 長い歴史を持つTwonky Serverというサーバーソフトがある。

 例えばiPadで、何らかのコントロールアプリからTwonky Serverにアクセスする。
 そしてアクセスされたTwonky Serverは、ある判断を下す。


「何だこのデバイス? よくわかんねえからとりあえずリサイズして配信しよう」

 もしくは、

「ああ、このデバイスにはオリジナルの解像度で画像を配信しなくてもいいのか」


 その結果がこの有様。
20150309鯖Twonky Server06

 何もTwonky Serverに限った話ではない。
 サーバーソフトよる意図しない画像のリサイズ、それがトンキー病の正体である。


 Twonky Serverに関して言えば、このトンキー病、ソフトのバージョン5ではどう頑張っても解決策を見いだせなかったが、バージョン6になっておおむね解決したはずだった。少なくともChorusDS HDやKinsky、SongBook Liteを使っているぶんには何の問題もなかった。
 しかし、実際はバージョン8でも未だに解決していない。

 もちろん、Twonky Server以外のサーバーソフトでも、トンキー病は発症し得る。それでも不幸中の幸いか、Twonky Serverの時ほど症状は激烈ではないが。



○トンキー病の原因

 Twonky Serverは自身にアクセスしてきた機器・ソフトがどのメディアレシーバ(配信先の機器・ソフトのことをTwonky Serverはこう呼ぶ)に該当するかを判断する。そのうえで、それぞれのメディアレシーバについて、「コレはオリジナル解像度で配信、コレはリサイズして配信」という判断基準が用意されている。
 とあるコントロールアプリでTwonky Serverにアクセスする際、そのアプリはスマホやタブレットそのものとして認識されるようだ。
 そして、そのアプリがTwonky Serverにとって「画像をリサイズして配信するメディアレシーバ」もしくは「オリジナル解像度で配信しなくてもいいメディアレシーバ」だった場合、トンキー病が発症する。
 一度トンキー病が発症したら最後、別のアプリ――本来オリジナル解像度で画像が配信されるメディアレシーバでアクセスしても、リサイズされた画像が配信されてしまう。
 
 では、Twonky Serverの判断基準はどこにあるのか。
 Windowsの場合、ここにある。
20150811トンキー病04

 これはQNAP TS-119の場合。
20150811トンキー病08

 この中のxmlファイルのひとつひとつが、該当するメディアレシーバに対してTwonky Serverがどのような挙動をするかの記述となっている。

 一例として、ChorusDSを見てみる。Twonky Serverにおいては「Chorus DS Control Point」という名称になっている。
20150811トンキー病05
 詳しいことはわからないが、とにかく「オリジナルのまま画像をよこせェ!」という旨の記述がある。


 続いて、「o2 joggler」というメディアレシーバを見てみる。
20150811トンキー病07
 800×600にリサイズする設定となっている。
 ちなみにこのo2 Joggler、実はLUMIN Appのことだったりする。そして800×600と言いつつ実際には盛大に解像度が落ちる。つまり、LUMIN AppをTwonky Serverで使うと、まず間違いなくトンキー病が発症する。私の環境でもしょっちゅう発症している。


 続いて、「Generic Media Receiver」を見てみる。
 アクセスした機器・ソフトがTwonky Serverにデータが用意されているメディアレシーバに該当しなった場合、コレが割り当てられる。
20150811トンキー病06
 パッと見、スケーリング云々の記述が何もない。
 が、実際はこの状態だと低解像度のデバイスだと判定されるらしく、やはりトンキー病が発症する。


 これらのxmlファイル、例えばGeneric Media Recieverの記述をChorusDSにならって書き換えれば、それはそれで根本的な解決になる。
 実際、Twonky Serverのバージョン7ではその方法で解決した。ただしバージョン8に上げたら再発した。バージョンアップに伴い記述がリセットされたのだろう。
 再度xmlファイルを書き換えれば済むと言えば済むのだが、ソフトの内側を弄るわけで、何かしらのリスクが生じないとも限らない。
 かつてxmlファイルを書き換えてDSDを配信可能にしたりした身で言うのもアレだが、なるべくならこの手の作業はしたくないというのが正直なところだ。
 上で示した簡単な方法で対処したほうが楽だ。


 低解像度時代においては意味のあった画像のリサイズ配信という仕組みは、今となってはトンキー病の原因となってしまった。まったくうれしくない置き土産である。
 Twonky Serverの場合、ソフト自体の仕様が変わらない限り、トンキー病は根絶できない。


 Twonky Serverは曲順の問題など何かとツッコミどころの多いサーバーソフトだが、ネットワークオーディオにおいて最も広く使われていることも確かである。今になって何か別のサーバーソフトが一気に台頭してくるとも思えない。
 その何たるかを知り、上手に付き合っていくしかあるまい。



サーバーソフトの紹介 『Twonky Server』

Twonky Server 導入・設定・運用編

【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】

よくある質問と検索ワードへの回答

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