【Dolby Atmos/DTS:X】トップスピーカーの天吊り方法

 Dolby Atmos/DTS:Xの最大のハードルはスピーカーの天井への設置である。
 埋め込みスピーカーを選択できるのならそれに越したことはないだろうが、少なくとも私の家の場合はそうもいかない。
 というわけで、天吊りである。

スピーカーの配置④――ドルビーの推奨位置から考える

20160904スピーカーの配置03

 スピーカーの理想的な配置は既に考えた。
 あとはECLIPSE TD307MK2Aを設置するのみ。

 さて、私のシアタールームの天井は横向きに梁が走っている。
 こんな具合に。実際の梁はこんなに細くないのであくまでもイメージ。間隔もてきとー。
20160905天井スピーカーの配置01

 とりあえず横向きであることは確認済みなのだが、考え出したトップスピーカーの位置と梁がうまい具合に一致する可能性は低い。
 こんな具合に。
20160905天井スピーカーの配置02

 無論、そういう場合のために天井裏で下地をこさえたりするわけなのだろうが、この点に関して前々から一つのアイデアを持っていた。
 「天井に梁にまたがる板を貼り、その板にスピーカーを取り付ける」というものだ。
 こんな具合に。プロジェクターの取り付け等ではわりと見かける方法でもある。
20160905天井スピーカーの配置03

 梁の位置に関わらず理想の配置を追求でき、板の範囲でトップスピーカーの位置も後から調整可能。さらに石膏ボードより強度があるので、スピーカーの足場としても好適。将来的にトップスピーカーを換えるとなった場合でも融通が利く。覚悟を決めて部屋中の天井と壁を真っ黒にする時だって対応できる。
 いいこと尽くめじゃないかと思いつつ取り付けを依頼した工務店に話してみたところ、集成材を使えば強度的にまったく問題なく、むしろ天井裏で工事をする必要がないのでとっても楽という答えがかえってきた。
 これで間違いなさそうだ。

 思考は完了、あとは実装を待つのみ。
 オブジェクトベースシアターまであと少し。

【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ